仗助/
外がバカみたいな温度だったのでベッドに籠城する事にした。しかしクーラーが動かない。壊れやがって畜生。「アイス買ってきたっス!」と笑顔で部屋に現れたのは後輩の仗助。ついでにスタンドでクーラーを直してもらった。良い後輩過ぎて泣いた。でもなんで部屋に来たんだ?鍵はかけたはずなんだけど。


ジョルノ/
たまにうちのボスの目から涙が零れる時がある。音も立てずに静かに泣くボスの為にそっとコーヒーを用意するのが私の役目だ。ありがとうございます、なんて涙を零しながら微笑むその姿が痛々しくて胸が苦しくなる。そっと抱きしめると恐る恐る抱きしめ返された。一体何が貴方を傷つけるの、ねえボス。


ディオ/
奴は見た目だけは良い。だが性格はゲロ以下だ。猫被りにコロッと騙される女の子達が可哀想で仕方がない。そいつから逃げろと大声で叫び回りたいが私の頭が病気認定されて終わるだけだ。「でも嫌いでは無いんだろう?」「うっせえ」私には優しくないから嫌いになろうと努力してる最中なんだ邪魔すんな!


花京院/
「ま〜たぼっち飯?可哀想な花京院の為に愛しの名前ちゃんが会いに来たよん〜」「やあ名前、今日も透けてるね」昼休み、ふらっと現れる彼女と人のいない裏庭で昼食を取るのが日課になっていた。例え彼女が血塗れの姿だったとしても、僕はこの何気ない日常の一コマが好きだ。毎日続けば良いのにな。


彼は私の姿を見ると毎回「今日も透けてるね」と言う。そりゃ屋上から飛び降りた身だから当たり前だ。というか自分は生きてる人間の様な面してるけどあんたの腹にもデカい穴が空いてるからね。いい加減自分が死んだ事に気づけば良いのに。だから私は気づかせる為に毎日裏庭へ向かう。これは嫌がらせ。


ジョルノ/
誕生日に赤いピンヒールを渡した。「何ですかこれ」「それを履いて私を踏んで下さい゛った゛ぁぁ!足の甲は酷い!」「なんで文句言うんですか」「違います!分かってないですねェボスは!背中!背中って回し蹴りじゃあねえええ」「ハァ、ナマエは文句ばかりですね。減給覚悟してください」「そんな!」


2018.08.30〜2018.09.05
SSS No.1

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