ディオ/現パロ
「恋は落ちるものって本当だったのね!初めて彼を見た時、鼓動が止まって体が冷たくなったの。その後ぶわっと一気に温かくなったわ!きっと彼を見るまでの私が死んで、彼に恋する私が生まれたのね!」何故それを俺に言うんだマヌケが。頬を赤く染めながら義兄の話をするこいつの首をへし折ってやりたい


花京院/
私は緑色が嫌いだ。見るだけで吐き気がする。だけど街中にはたくさんの緑が溢れていて、そのせいで彼が生きてるように見えて。あの日に全てを失ったはずなのに、未だ私は彼の纏った緑色が忘れられないでいる。いっそ世界中から緑色が無くなれば良いのに。早く世界から彼を殺して私を解放してくれよ。


ジョニィ/
いくらアンタが虫刺され跡にフェティシズムを感じるからって虫が多いと噂の山奥に半日も無防備の彼女を放置するな。


プロシュート/
物言わぬ死体となった兄貴の身体をそっと地面に横たわらせた。兄貴の温もりはとっくの昔に消え失せてしまったらしい。彼の身体に私の熱が奪われてくのを指先で感じながら、そっと顔の輪郭を辿る。ねえ兄貴、起きてよ。いつもみたいに叱ってよ。マンモーナな私だけじゃなんにも出来ないの知ってる癖に。


ディオ/
小さな体を使って何とか汚い貧民街で生き残ろうとするこいつの生き方が嫌いだ。弱い癖に誰よりも貪欲に生にしがみつこうと喘ぐ姿が大嫌いだ。「俺はお前の全てが嫌いだよ」「奇遇だね。私もディオの全てが嫌いだ。虫唾が走る」そう言って踵を返した彼女は次の日死んだ。努力したって報われやしない。


リゾット/
ガシャンガシャンと鏡が叩き割れる音がアジト中から聞こえる。どうやらイルーゾォがナマエのプリンを食べてしまったようで、怒ったナマエが鏡を割りまくっているのだ。「リゾット、後で始末書提出するから帰る!片付けはイルーゾォにやらせろよ!」全て破壊し尽くしたナマエが鬼の形相でドスドス足音を立てながら出ていくのをソファで震えながら見つめる俺。女は怒らせるとそこらのスタンド使いより恐ろしい。


ディアボロ/荒木荘
「永遠に生き続けるのと永遠に死に続けるの、どっちが良いと聞かれたらそりゃもちろん生き続ける方ですよ。誰が好き好んで食物連鎖最下層になるんですか?あっ…ボ、ボスすみません」「おいナマエ表出ろ」


2018.09.14〜2018.09.21
SSS No.3

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