※台本形式
※なんでも許せる人向け
桃城の場合
「よ!今日もきちんと来てえらいなぁ夢山」
「桃城せんせ、よろしくお願いします」
「おうよ!そんじゃ、今日は仮免試験の練習をざっとしておくか」
「はーい」
「夢山はまだあそこのコーナー曲がるのがちょっと苦手だよな」
「そうですね、ちょっと内回りになっちゃって…」
「お、ここだな。そういう時はなぁ…ちょっと触るぞ」
「え、はい!」
「ハンドルはこんな感じできると上手くいくぞ」
「(桃城先生の手、おっきいなぁ…)はい」
「ん?どうした?顔赤いぞ?……もしかして、俺のこと、意識してんの?」
「え!?」
「なぁんて、じょーだんだよ」
「(子供扱いしてからかってるのかな…?)…意識、してますよ」
「え!?」
「桃城せんせーのスーツ、いつもかっこいいと思ってましたし、こんな近くにいて緊張しない方が無理です」
「……おいおい、俺が変な気起こす前にその発言撤回しておいた方がいいぜ?」
「構いませんよ、だって私はもう20歳超えてるんですから。自己責任で発言しましたよ?」
「ハハハ!生意気なガキンチョだな。よし、じゃぁ週末はおじさんと遊園地でも行くか?」
「デートとしてなら行きます」
「そのつもりだぜ?」
「じゃぁ、まだ仮免も取れてないからせんせーの運転でよろしくね?お手本拝見させてもらうよ」
「任せとけっての!」
海堂の場合(※高速実習を生徒と海堂二人きりでやっていますが恐らく普通はありえません。ご都合主義で話が進みます)
「海堂先生、よろしくお願いします」
「ふしゅぅぅ……今日は高速実習だ。だが都合によってお前と俺だけになっちまったからな、行きはお前で帰りは俺が運転する」
「はい……(高速実習か、緊張するなぁ)」
「大丈夫だ、俺が付いてるからいつも通り走ってけ」
「はい、確認よしと…じゃぁ行きます」
in 高速
「合流か……1番面倒な場所だな」
「うわ…車怖っ」
「焦らなくてもいい、きちんと自分がタイミングを掴んだら行け」
「はい…!(ここで事故したら、海堂先生も……そんなの嫌だ!)」
「……よし、いけたな」
「よかったぁ……。あとは80まで速度をあげて…ふぅ…」
「…やれば出来るじゃねぇか」
「ありがとうございます」
「ただ、お前はいつも俺のことを考えすぎだ」
「え!?な、なんで…」
「いつも道路右側に寄る傾向があるし、さっきもプレッシャーを自分にかけてただろ」
「あ、そっちでしたか…」
「俺が危ねぇと思った時は、俺が責任もってこのブレーキを踏む。だからお前は余計なこと考えずに運転してりゃいいんだよ」
「海堂先生…」
「それに、緊張してねぇ時のお前の方が運転が上手くいくし、俺もそっちが……」
「そっちが?」
「何でもねぇ…!そろそろSA着くぞ」
「…?はい 」
in SA
「30分後に出発だ。それまで自由にしてろ」
「はい!…それにしても、先生。最近のSAは凄いですね、トイレも綺麗ですし、美味しそうなものいっぱい…あ!先生の好きなヨーグルトありますよ!」
「…うちの教習所じゃ、大半が高速実習で生徒になんか奢るらしいからな、ヨーグルトお前も食ってけ」
「え、そんな悪いですよ」
「実習中に腹鳴らすの我慢してただろ」
「……はい」
「買ってきてやるから、お手洗いでも先に行ってろ」
「ありがとうございます!」
「(それにしても、先週高速実習行った友達はそんな奢ってもらったなんて言ってなかったのに、本当なのかな…?桃城先生にメールでちょっと聞いてみよう)」
“桃城先生。この教習所って、高速実習で頑張ったら奢ってもらえるんですか?”
“ごく稀に奢ってもらう奴はいるらしいけど、基本はそんなことしねーよ?”
“そうでしたか、ありがとうございます!”
“そう言えば夢山今日はマムシ担当だったよな。ほほう、奢ってもらうのか?”
“はい、さっき言った理由で奢ってもらうことになったんですけど…内緒ですよ?”
“こんな面白いこと、誰にも言わねーって!そんじゃ、頑張れよ”
「(面白いこと…?それに海堂先生、なんであんな嘘ついたんだろう…)」
「お待たせしました。わぁ、美味しそう」
「食うか」
「わざわざ待っててくれたんですね。ありがとうございます。それじゃぁいただきますね」
「…美味いな」
「はい、濃厚だけどサッパリしてて美味しいです。海堂先生、ありがとう!」
「ああ、お前も、よく頑張ったな」
「先生が一緒にいてくれたから、頑張れたんです」
「だが卒業したら、俺がいなくてもできるようになれよ」
「……卒業しても、先生が隣にいる車に乗ってたいです…」
「!」
「ダメですか…?」
「夢山……」
「そうですよね、私なんて、ただの生徒に過ぎませんよね…」
「……ヨーグルトは、俺がお前に食って欲しくて、買った」
「え?」
「美味そうに飯を食べる奴は、嫌いじゃねぇ…」
「ごめんなさい、話の筋が見えないんですけど…」
「はぁ……察しがいいやつだと思ってだけど、そうでもねぇみたいだな。単刀直入に言う…好きだ」
「……海堂、くん」
「そろそろ時間だ、行くぞ」
「(どうしよう、これから教習所まで、心臓が持たない気がする…)うん」
乾の場合
「よろしくお願いします、乾先生」
「はい、よろしくね。それじゃぁ、君は縦駐車が苦手だから、今日はそこを集中的に進めるよ」
「頑張ります…」
「よし、良い意気込みだ」
「えと、ここでハンドルを右にきって…」
「夢山、教習所にだけあるポールに頼っては実践で使えないぞ」
「え、なんでポールに頼ってるって分かったんですか?」
「ブレーキのかけ方とサイドミラーの視線だよ。観察してればすぐに分かるさ」
「凄い…流石データマンですね」
「これでも何人もの生徒を合格ラインに導いてきたからね。その程度造作もない」
「そのノートに何か秘訣があるんですよね」
「ああ、これには生徒の情報が詰まってる」
「日々研究ってことですよね。尊敬します…ところで、なんで私のページだけそんなに多いんですか?縦駐車以外はそこまで苦手はなかった気がするんですけど」
「あ、ああ、これは、君の目覚しい成長を書き留めているんだ…他の生徒のためにも」
「そんなに参考になりますかね?…ちょっと見てみてもいいですか?」
「ダメだ」
「即答ですね…そんなに極秘な情報が…って、そっか。他の生徒さんの情報もあるのにそんなに易々と見せられませんよね」
「そ、そういうことだ!」
「んー、でも気になる…」
「そんなに気になるなら、卒検で一発合格したら、君のページだけ見せてあげようか?」
「え!本当ですか!」
「その時に、なぜ俺が見せなかった理由も分かる」
「へぇ!それは楽しみだなぁ、先生、私頑張ります!」
「楽しみにしてるよ、二つの意味でね」
菊丸の場合
「(今日は初めての路上実習…事故にならないといいな…)」
「よ!夢山ちゃん!どしたの?そんな浮かない顔して」
「あ、菊丸先生、今日もお願いします」
「ほいほーい…今日は、そっか、仮免受かったから路上実習で緊張してんだね」
「ごめんなさい、こんなんじゃ菊丸先生の方が緊張しちゃいますよね…」
「何でもはじめては緊張するもんだから仕方ないよ。だからね、」
「?」
「こうしてシートのレバーを上げて…」
「(先生が近い!)」
「ほら!」
「わっ!」
「へへっ、シートを下げてみたけど、そうやって腰を深くかけるとリラックスできない?」
「あ、確かに…」
「よし、んじゃレッツゴーだにゃ!」
「はい!」
in 路上実習
「…そんでさ、大石がさぁ」
「ふふ、菊丸先生本当に大石先生と仲良しなんですね」
「うん、そーそ。だいぶん緊張ほぐれてきたね」
「あ、本当だ。菊丸先生が面白い話してくれてたおかげですね!」
「へへん!菊丸様にかかればチョロいもんよ!」
「ふふ、こんなに楽しいならまた先生が担当になればいいのになぁ」
「え、それって…」
「菊丸先生と居ると楽しいです。もちろんきちんと指導もして下さるし…」
「にゃんだ、そういうことか」
「一緒の学校で、隣の席だったらすごく楽しいだろうなぁ…」
「ふぅん…。それじゃぁさ、ここだけじゃなくて、プライベートでも隣にいてあげよっか?」
「え、とそれは…逆に緊張しちゃう気がします」
「俺のこと、好き、だから?」
「……もう、言わせないでくださいよ」
「にゃはは!俺もそーだよ、夢子ちゃん」
「もう、また緊張してきちゃいました…」
大石の場合
「大石先生…仮免試験落ちちゃいました…」
「ええ!?どしたんだ、実技は完璧だった筈なのに」
「実は、座学の方で点数が1点足りなくて…」
「それは惜しいことしたね…。でも次頑張ろう、俺も分からないところがあれば教えるから」
「ありがとうございます…はぁ…」
「夢山…その、なんだ…ケーキの美味しいカフェにでも…嫌じゃなければ、行かないか?」
「え、いいんですか?」
「このあと予定ないし、勉強も教えるから」
「じゃぁケーキは私が奢りますね、家庭教師料金として…」
「いや、プライベートだから、いらないよ」
「そういう訳には」
「夢山、その時の俺は先生じゃなくて、大石秀一郎として見てくれないか?」
「…うん」
「よし、それじゃぁみっちり教え込むから覚悟しておいてね」
「お手柔らかにお願いします…」
in 喫茶店
「ふう、結構進めたし、これで対策はバッチリだろう」
「大石くん結構スパルタ…」
「それについてくる夢山も中々だぞ」
「だって大石くんの時間使ってるんだもん、無駄にはできないよ」
「…そっか、それは教え甲斐があって嬉しいな」
「よし、休憩にご褒美のケーキ食べるぞー」
「そうだなご褒美……」
「?どうしたの?」
「夢山が仮免受かったらさ、何かご褒美があった方がもっとやる気出ないか?」
「あー、たしかに」
「じゃぁさ、合格したら行きたがってた水族館…一緒に行かないか?」
「大石くん…それ、勘違いしちゃうよ?」
「その為に言ったんだけど…」
「大石くんは人をその気にさせるのが上手いね。ますますやる気湧いてきた!」
「その調子だぞ。俺も楽しみにしてるからな」
このあとめちゃくちゃ満点とった。
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