ふじのぶ

△ふじのぶ△
19歳 大学生
親戚の持つボロアパートの一室で一人暮らし。
専攻は国文学。写真を撮るのが好き。
いつも笑顔で頼もしく、みんなからの信頼も厚い。
家事全般なんでもこなすがお皿はよく割らかす。
摂食障害(過食嘔吐)。両手には過去の傷ではない傷がある。
人の立てる音や顔色にひどく敏感。会食が苦手。
頼みや願いは断ることができない。
男性からのものだと過去を思い出し余計に引き受けてしまう。
高二の夏にげんと出会う。
違う学校に通っていたが仲良くなり、告白され現在自分の部屋で半同棲生活をしている。



Data
身長:160
体重:55
年齢:19
誕生日:9月9日
血液型:O型
出身地:夕日が海に沈むところ
一人称:俺、稀に僕
二人称:君、(名前)君、さん、あだ名


家庭内暴力をする父、それに耐え続ける母と姉と君。
君たち三人の唯一の幸せは怖い父のいない食卓だった。
お釜の中に申し訳なさそうに残るご飯を小さな小さな三つのおにぎりにして食べる。
その時だけは心から笑顔になれていた。
父の暴力は君たち姉弟の成長と共にエスカレートしていった。
君は、母と姉を守るために、なんでもするからと盾になった。
中学最初の夏休みのある夜のこと。酒に酔った父は今までにないほどに恐ろしかった。
君も、母も姉ももうボロボロだった。
真っ赤な鬼のような顔をした父は君めがけて包丁を振り下ろした。
もうおしまいだって、君は感じていただろう。でも痛くなかった。
母が守ってくれたのだ。母は君に覆いかぶさったまま死んでしまった。
父はあんなに赤かった顔を真っ青にして逃げだした。
それを見た姉が、痛む体を引きずり外へ助けを求めに行った。
君と姉は病院へ運ばれた。ふたりはたくさんの人に囲まれて治療を受けたが、元々体のあまり強くなかった姉は次の朝に息を引き取った。
君だけが、たくさんの傷とともにのこされた。
背中や腕、裸にならないと分からないところ、体内に数多ある痣や傷は今でも消えない。
まるで君の記憶のように。