▽いたみ▽

「何処にいたんだ」「何をしていた」「誰といた」
そう言うかみきさんの瞳は、鋭く冷たい刃のよう。それに幾度も当てられてきたけれど、傷みの数だけ、俺は彼を大事にしたいと思うのだ。
「大丈夫、居なくなったりしませんよ」
刃を持つ彼の心こそ、痛いはずだから。

むつき と かみき

2018/04/23 おはなし 
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