Levi x Ria



‪"人類最強の兵士" を知った。
英雄と謳われる屈強な人。大切な仲間の期待に応えようとするけど、自分をよく知りもせず崇める民衆の声には見向きもしない、明瞭な人。出先で茶菓子を部下に買って帰る温かさがあって。兵士として名高く活躍しながら、兵士がただの人間であることを誰より理解している。‬
‪だからこそ彼は常に喪わないように戦う。彼の翼は彼に託された意志や、儚く散った仲間たちで象られている。その翼で強く羽撃き皆の活路を見出す人。強く確かにそこに在って、目を奪い続ける人。‬


‪"ただのリヴァイ" を知った。
無愛想で神経質な、小柄な男。紅茶を経費で買ったのがバレても、悪びれもなく優雅に紅茶を啜って、でも深くソファーに腰掛けたその足は地につかないような可愛らしい人。
歪んだ世界を嫌っても、その世界に生きる人々のことは好いている。他人より優れている部分が沢山あるのに、それを誇示する様な真似はしない、自分を律し余裕がある素敵な人。目を一瞬でも逸らせば、手の届かない遠くへ行ってしまいそうな儚さを秘めた人。‬


‪私と彼はときに仲間として共に歩み、ときに戦友として背中を預け、ときに夫婦として隣に在ります。‬
‪人類最強の兵士に目を奪われ、兵士長に心惹かれ、リヴァイの手を取った日から、彼は私のかけがえのない、消えないヒカリになった。‬
‪けれど、私は彼のヒカリにはなれません。
‪もしも、彼の使命と私が天秤にかけられることがあったら彼は間違いなく、そして躊躇わず使命を選びます。
そんな人を、そんな人だから愛した。‬

‪自分や仲間の命を賭せる彼を愛すると覚悟を決めた瞬間から、例え彼を失くしても彼の遺した世界で生きていくと誓いました。
だから私は今もこうして彼の隣に在れるのだと思っています。‬

今日という日を記憶に刻み、当たり前の明日を求めない。出来ない事を約束しない彼に、不確かな事を約束したくない。私たちの間に永遠や不変といった言葉はありません。
燃え盛る炎のように熱烈に、仄かな蝋燭のように穏やかに、静かな暖炉のように温もりを。
吹き荒れる試練のような向かい風に、翼を労わるようなそよ風に、止まった背中を押すような爽やかな風を、今まで何度も感じてきた。

‪"遠い空の下に居ても不思議と背中に熱を感じる"
‪"見ている世界は違うのに同じ景色を憶えている"


八百日行く浜の沙も
我が恋ににまさらじか沖つ島守り‬