ネタ帳

いつか書くかもしれないネタだったり、ボツな小ネタだったり。

▼2023/11/03:須磨と桐嶋と

*探偵の探偵より須磨社長
*事務所での会話
*須磨との関係を知っている桐嶋にからかわれる
*須磨に甘やかされる
*ほぼセリフのみ



それでも良い方は追記よりどうぞ。


(括弧内)は小声か、心の声。


<事務所にて>

「ようやく戻って来たと思ったら、またえらく傷をこさえたな」
「大した怪我じゃないよ」

「―――そっちは元気そうだね、桐嶋」
「須磨社長が珍しく心配してた。ちゃんと連絡したのか」
「もう会った」
「へえ、いつ?」
「昨日」

ふーん、と桐嶋が納得したように頷いた。その目を細めると、ジロジロと遠慮なく顔を見てくる。

「何?」
「じゃあその隈は、社長のせいか」
「え?」
「一晩中寝させてもらえなかった、とか」
「……下世話だねえ」
「否定はしないんだな」
「まあね。昨日は久々に死ぬかと思ったわ」
「どうして」
「あの人体力オバケだから。こっちが気絶でもしないといつまでも終わんないの」
「……そりゃまたおっそろしいな」
「でしょ。怪我で死ぬより先に、いつか社長に殺されるかも」
「惚気か?」
「そっちが最初に聞いたんでしょ」

「兄貴も意外と、独占欲強いんだな」

「んじゃ私は、社長が来るまで、社長室のソファーで仮眠を取るとするか」
「達者でな」
「ん?」
「(職場でおっ始めんなよ)」
「誰がするか、アホ」

「ああ社長、おはようございます」
「おはよう。桐嶋、あいつはどこだ?」
「社長室で寝てますよ」
「そうか」

<社長室>

「……おい、起きろ」
「ん?あ、社長」
「業務時間中に社長室で堂々と仮眠か。大した度胸だな」
「誰のせいだと思ってるんですか」
「すまなかった」
「反省してないでしょう」

「傷、大丈夫か」
「はい」
「そうか」

「今日も」
「?」
「ウチ、来れるか」
「……」
「今日は、無理をさせないよう努力する」
「……はい」
「来るか?」
「行きますよ。勿論」
「……そうか」

社長、横になる彼女の頭をそっと撫でて。

「社長?」
「今のうちにしっかり休んでおくように」
「……了解」


<社長室をこっそり伺う桐嶋。突然社長室のドアが開いて。>

「(なんだよこの甘さ)…社長!」
「桐嶋。盗み聞きか。感心しないな」
「すいません…」
「ちょうどよかった。頼みがある」
「…はい」
「仮眠室から毛布、取ってきてくれるか」
「!はい」
「頼んだぞ」


閉まる社長室の扉。残された桐嶋は、仮眠室へと足早に移動しながら思う。


「( ところで俺、どんな顔して社長室に入ればいいんだ?)」



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