「うわああああー!!」
キッチンから光忠の叫び声がして、私は一緒にお茶をしていた三日月と歌仙を連れてキッチンへ向かった。
「どうしたのだ、燭台切」
「み、三日月さん…そ、そこに…そこに!」
「大声を出すのは雅ではないねぇ」
「いや、そんなこと君以外気にしてないから!ほら、そこ!」
そのとき、カサカサと音がした。その途端、みんな口を閉じ音のしたほうを見る。
「あ、あれは…」
「ゴキブリというやつだな。はじめて見たぞ。さて、俺は戻るとしよう」
「逃げないで三日月さん!」
「虫は苦手だ。それとも何か、燭台切は天下五剣の俺にゴキブリを斬れというのか?」
こんなときに天下五剣を持ち出すのズルい!光忠も黙ってしまった。
「か、歌仙くんは?!」
「むむむむ虫なんて触れるわけないだろう!どうして文系の僕がゴキブリ退治なんてしなければいけないんだ!」
「文系以前に刀でしょ歌仙!」
そのとき!
「みんなでどうしたんですか?ないしょばなしですか?」
「今剣、こっち来ちゃだめ!」
「あるじさま?…あ、」
今剣がゴキブリを発見。
「えい!」
退治。
「今剣…」
「やまにはむかでやけむしもいましたから、むしにはなれてるんですよ」
お兄さんたちと審神者びっくり。