ぼくもじじいにはいりたい

「じじいって確かにじじいだけど、それ言ったら他にもじじいいるよね」
「ふむ。まぁ、確かに生まれが俺とそう変わらない時代の者もいるな」
「じゃあこれからは呼び名じじいだけだと、どのじじいかわからなくなるね。ということで今後は三日月じじいと呼びます」
「あいわかった」

「鶯じじい」
「茶が好きなだけでじじい呼ばわりはあまりいい気分ではないな」
「それもあるけど年齢の問題」
「……それなら仕方ないか」

「鶴爺さん」
「昭和生まれぐらいなら普通に居そうで意外性が無いな…何かないのか、もっと驚きのある呼び名」
「ないよ鶴爺さん」

「岩融も結構年長者だよね、じゃあ岩爺でいい?」
「好きに呼べ」
「さすが岩爺!」
「孫でもできた気分だな!」

「岩融がじじいとなると今剣もじじいなんだけど…今剣はやっぱりじじいっぽさ皆無だからなあ」
「えー、ぼくもじじいにはいりたいです!」
「いや、じじいに入るって…ユニット名とかじゃないからね」
「うーん…じゃあぼくもじじいとよんでください」
「今剣お爺ちゃん?」
「なんかごろがびみょうです」
「えー。じゃあ今爺?」
「それでいきましょう!じゃあれんしゅうしてみます」
「練習?」
「ぼくはいまじい!よしつねこうのまもりがたななんですよ!…どうですか、あるじさま」
「うん。かわいい」





(2019/10/27/BACK)