「はぁ、僕の彼女ってなんでこんなに可愛いんだろ」
「……それ悟だけだよ」
付き合って間も無い2人は只今幸せ絶頂期中だ。五条悟がデレデレなのはいつもの事。以前からなまえに好意を寄せていた彼は人生初の告白を先日思いっきってした。なまえはそれをはいと返事をし、2人は晴れて彼氏彼女になったのだ。しかし今まで思いが抑えきれなかった分彼の甘い一言がなまえには一言一言照れくさく、素っ気なく返してしまう。彼女にとってそれは今の悩みのひとつになってしまっていた。
「大体さ、なまえの可愛さなんて僕だけが知ってればいいんだって」
「っ、なにそれ」
「あ、照れた??本当可愛い僕の彼女」
「それ何回も聞いたし近いよ悟」
彼の部屋でくつろぐ2人だが後ろから異性の彼に抱きしめられる形を取られ中々身動きが取れないなまえ。後ろからは彼からの甘い言葉が飛び交うが正面から見られていなくてよかったと内心安堵しているようだ。
「ねぇなまえ」
「??なあに」
「好きだよ」
「っ!!」
「あはは、照れてる可愛い。あ、無理可愛すぎるわ」
「も、やだ、悟の馬鹿」
いよいよ耐えきれずになるとなまえは力なく言葉を発する。それは彼にとっては逆効果で彼の男としての何かを駆り立てるには十分だった。
「ねぇ、なまえ」
「……なに」
「キスしたい」
途端になまえは固まってしまう。すぐに行動に移る彼とこれ以上はキャパオーバーな彼女は顔を手で覆い隠し彼の方に向かなかった。
「無理だよ、悟」
「え」
「……私もう恥ずかしすぎて無理」
指の隙間から見えるなまえの顔は赤く。心做しか涙目に見える。悟はすぐにそれをみて枷が外れたように覆っている手に唇を落としていく。
「っ、なにして」
「だめ。顔見せて」
手をどかさないなら耳に。首に。どんどん降り注ぐ口ずけになまえはぴくっと反応してしまう。
「やめ、」
「じゃあ、手どけて?」
「……」
「…ならこのまま別のとこにしてく」
「わかったから!!」
意を決して手をどかして悟の方へ向くと顔がほんのり赤く涙目ななまえの姿が見える。それが酷く愛らしくてこの顔も自分がさせてるのだと思うと愛おしく思えた。
「お利口さんだね」
ようやくありつけたなまえの唇に悟は自分の唇を重ねる。自分とは違う柔らかい唇に1回重ねるだけでは満足出来るわけでもなく何回も何回もその感触を味わうように重ね続けた。
「っ、ん」
時折声が聞こえるなまえの声に段々抑えが聞かなくなってくる悟。なまえも息が苦しいと肩を叩いて訴える。それに気づきなまえを見ると涙目になっており悟はすぐに止める。
「ん、さと、る」
「っ、ごめん」
「……」
「なまえ?」
「……もう終わりなの?」
聞こえてきた声に思わず耳を疑う。自分の理想が勝手に妄想になって聞こえてきたのかと自身を落ち着かせるがなまえから再度聞こえてきた言葉に再び耳を疑った。
「……もっとしたい」
思考が止まる。しかし涙目になり自分を見つめる彼女からの言葉に抑えたブレーキが再び外れる。
「……煽ったのなまえだからな」
その言葉の意味がどうなるかなまえはこの時は知らない。可愛い彼女にこの状況で堪えれる男なんかいるのかと彼は心の中で思う。やめてって言われようが彼はもう止まらないだろう。
君に夢中
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