01

「ねー、ヒナはさ。武道くんのどこを好きになったの?」
「へっ」
「私恋愛とかしたことないからわかんなくて…」
「んー、そうだなぁ……ヒナはね。
武道くんの真っ直ぐでかっこいいところが好き」

「あ。今のヒナの顔可愛い」

「もーっ!!からかわないでよ、なまえ!!」
「ごめんごめん」



「それにしてはなまえが聞いてくるなんて珍しいね」
「んー……なんか周りが羨ましく感じちゃって」






中学生にもなり周りにはカップルという存在が増え、私もふとした拍子に気になってしまった。ヒナとは小学校からの仲で武道くんと付き合ったと聞かされた時には私も飛び跳ねて喜んだものだ。そんな周りに感化されたせいかいつか私も心から好きだと思える人に会えるのかなぁとも疑問に思うようになって来たのだ。





「ね、ヒナ」
「ん?」
「今日一緒に帰れる?」
「いいよー。武道くん今日用があるって言うし、久々に一緒に帰ろっか」
「えへへ、やった!」
「わっ、なまえってばくっつきすぎー!!」
「だって〜」





最近のヒナは武道くんと一緒に帰ることも多く少し寂しかった。昔はよく一緒に帰ってたと言うのに。でも今日は帰れると聞いてがばっとヒナに勢いよく抱きついてしまう。そんな私を見てヒナは笑って許してくれる。なんだか下校時間がとても嬉しく感じる。玄関に向かい靴を履き替えて外に出た時だった。







「あ、武道くん」
「ヒナになまえちゃん」
「マイキーさんもこんにちは」
「よ。ヒナちゃん」
「??」
「あ、なまえ。この人はマイキーさん」
「?マイキー、さん?」
「あれ、なまえちゃん東卍って知らない?」
「とう、まん?」
「え」
「へ」
「っぶは!!まじか!!東卍知らない奴とか初めてあったー!!」



そう言うとマイキーさんはなぜかお腹を抱えて笑う。なぜ笑うのか私には不思議で仕方なかった。





「あー…笑った」
「マイキーくん・・」
「ごめん、ツボった。それで何ちゃんだっけ?」
「わ、私ですか?」
「そう。名前なに」
「……なまえです。#name1# なまえ」
「へぇ。なまえか」
「はい。えと、マイキーさんですね」
「あぁ。そうだけど俺は佐野万次郎。東卍の総長やってる」
「へ、へぇー……」
「っぶは、全然分かってねぇー!!!」
「な、なんでそんなに笑うんですか……」
「っふ、腹痛てぇ。そんな反応する奴今まで居なかったからつい。ごめんごめん」
「……はぁ」


「なまえだっけ」
「……はい」


「気に入った」

「はい?」
「え、ちょ、マイキーくん?!」
「ちょっと俺と付き合って」
「な、は、え!?!」



そう言われ私はマイキーさんに連れていかれるように腕を掴まれる。振りほどこうとしてもぎっしりと掴まれたこの腕を私には解きようがなかった。そして反抗する私を他所に彼は笑顔で「あんま抵抗しない方がいいよ」とも言う。怖いのですが。私は泣く泣くマイキーさんに連れていかれ後ろに居たヒナは何か言いたそうにしてたけどそれを武道くんが宥めていた。

私今日なにか悪いことでもした??




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