信楽の行動はいつもワンパターンである。家でお酒を飲み、コックリさんが作る料理を食べて、またお酒を飲み、寝る。お金に少し余裕がある時は博打で大儲けという、大人として参考にはならない生活をしている。そんなダメ人間、いや、妖を好きになっている人物。なまえだ。特にアニマル化になっている信楽を気に入っている。
「モフモフの、もちもち〜。この尻尾の弾力が溜まらん!」
「嬢ちゃん…あんまり、おじさんの尻尾ばかり触るなよ」
「ご、ごめん…。痛かった?」
「痛くはねぇけど…尻尾は性感帯なんだよ」
「は…?へぇ〜、じゃ…こうすると気持ちいって事かぁ〜」
「い…いてて…痛てぇ!嘘だ!嘘だよ!嬢ちゃん!」
信楽の冗談を本気で受け止めたなまえ。触っていた手で尻尾を強く掴み、ぎゅうっと引っ張る。信楽は激痛に襲われて、直ぐにギブアップ宣言をした。いきなり何すんだよ、と反抗するが、なまえは言動を実行したまでだと、きっぱり言われてしまった。何も言えない信楽。なまえは尻尾だけでは物足りないらしく、信楽を抱き上げて、そのまま抱きしめた
「いいクッションだわ〜」
「お、おう…おじさんも…嬢ちゃんのクッションを堪能しちゃうぜ〜?」
「もう、信楽ったら…まだ、酔いが冷めてないようね…」
「ウヘヘヘ…ッ!?ふぎゃっ!?」
丁度、抱き締められた場所がなまえの谷間に顔が当たった。変な声をだしながら、なまえの胸のクッションを堪能していた信楽。ニコリと笑顔で信楽を片手で持ち上げてなまえは、下に叩き落とした。顔面に怪我をした信楽。起き上がってなまえを見てみると、黒い殺気が彷徨っている。大人しくしていうようと、信楽は座ったまま動かない。今度は正面からではなく、後ろから抱っこをした。お腹や頬を軽く摘まんで、遊ぶ。
「アニマルの時の信楽って、癒されるのよね」
「そ…そうなのか?」
「うん。こうして抱き付いて、何とも言えない感触を楽しんでると、嫌な事とかも、ふっきれちゃうんだよね。私は信楽が一番、好きなんだって思えるし…」
「なまえ…?お、おい…!」
信楽を抱き締めたまま、眠りに入ってしまったなまえ。じたばたと手足を動かすも、なまえから逃れられない。信楽の頭に顔を蹲り、寝言なのか、なまえはモフもち〜と呟いていた。やれやれと信楽は煙草を吸う事さえ出来ない状況に、ため息を一つついた。ちらっと上を向くと、幸せそうに寝ているなまえの顔をが見えた。
「仕方ねぇ…おじさんも、一緒に寝るか」
ふわぁっと欠伸をし、信楽も瞼を閉じて、眠りの中へと入っていった。なまえは信楽の夢を、信楽はなまえの夢を。どんな時でもずっと一緒だと、二人は夢の中でも通じ合っていた。
fin
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繰繰れ!アンケートでネタを提供してくれた匿名の方、ありがとうございました!
信楽で甘々
内容
「アニマルバージョンの、信楽さんをもちもち(?)するお話」