駅前に新しく店が出来た。学校で話題になり、話を聞いていたら和菓子屋専門店だという情報を手に入れた。次の休日に行ってみようと思い、本日その店に足を運び、店員に勧められた、お団子を手に持ち、家へと帰宅する。暖かい太陽の日差しを背中で感じ取りながら、小鳥の囀りを聞いていると、どこか楽しい気分に包まれる。早く食べたいなと微笑みながら、袋に入っている、お団子を見て、そそくさと家へと帰宅した。
「お団子〜お団子〜」
「ん?お帰り、嬢ちゃん」
「信楽…いたの?」
「いたの?って…。おじさん、自宅警備員だから、いつでも家にいるぜ?で、嬢ちゃん。その手に持っている中身は何だ?」
「あ、これ?お団子だよ。最近、駅前に和菓子屋が出来たって聞いてね。気になってたから、買ってきたの。どう?信楽。一緒に食べない?」
「いいのか?なら、遠慮なく食わせてもらうぜ」
帰宅して、自分の部屋で食べようとしたが、折角こんな良い天気なので、たまには縁側で日向ぼっこしながら食べるのもいいだろうと行先を変更した。歌を歌いながら、縁側に向かうと、アニマル化した信楽が寝っ転がりながら新聞を読んでいた。なまえの気配に気づいた信楽は手に持っている物が気になり、中身の問いを聞くと、寝っ転がっていた身体を起こして、新聞を畳んだ。信楽の隣に座って、お団子を取り出すなまえ。飲み物を用意してくると言いながら、傍を離れて台所へ行き、暖かい緑茶を湯呑に入れて小さなおぼんの上に乗せて、縁側に戻る
「はい、熱いから気をつけてね」
「おう。じゃ、早速、食おうぜ。嬢ちゃん」
「うん!いただきまーす」
なまえから緑茶の入った湯呑を貰い、一口飲む。そして、メインのお団子を手にしる信楽となまえ。つぶあんのお団子を食べる信楽。なまえはみたらし団子を口の中に入れて食べた。美味しいと言いながら、信楽が最初に食べた、お団子も手にしてお茶と一緒に味わいながら、ぽかぽか陽気に癒される。
「お、おい。どうしたんだよ、嬢ちゃん」
「いや、なんか…お団子食べてたら、信楽に触れたくなったというか…」
「そりぁ、どういう意味だい?」
「うーん…。好きっていう意味、かな?」
ふと、お団子を食べているアニマル化した信楽を見ていたら、いつの間にか信楽の頭を撫でて、身体中をぷにぷにと触り始めるなまえ。それだけでは物足りず、信楽を抱き締めた。太陽の香りがする、と感じながら信楽を離さない。
「じょ、嬢ちゃん…。そろそろ、離してくんねぇか?」
「え?どうして?」
「おじさん、これがやりたいの。あーんってな?」
信楽の言う通りに抱き締めていた身体を離すと、信楽は串に刺さったお団子を持って、なまえに食べさせようとする。少しだけ驚くも、素直に口を開けて一個だけお団子を食べる。そして、なまえも信楽の真似をした。買ってきたお団子は全部、完食してしまった。すると、なまえは軽く片づけをして、正座になり、信楽の名前を呼んだ
「今日は気分が良いから、特別に膝枕…どうですか?」
「じゃ、そのついでに…」
「はいはい。耳かきも…でしょ?」
OKサインをなまえに出して、膝枕を堪能しながら耳掃除をしてもらう信楽。自分達の光景は、まるで夫婦のようだと心の中で呟きながら、自分に笑ってしまうなまえであった。
fin
*****
繰繰れ!アンケートでネタを提供してくれた、黄昏様!ありがとうございました!
信楽で甘々
内容
「アニマル信楽と縁側でほのぼの」