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「2発の至近弾を確認。」
「見越し予測値計測のため主砲を4門増設し、続けて攻撃に移ります。」

学習しながらも攻撃をやめない固定砲台。
銃からは絶え間なく弾が発砲されている。

「え、ちょっ……!?ここまで弾飛んできてるんですけど!?」

黒板で跳ね返された弾が、1番後ろの席の私のところまできている。

「いった!?」
「っ――――!!」
「うお!?」
「いった――――い!!」

見れば教室中、跳ね返ってきた弾がみんなに当たっている。

「…これ…、俺等が片すのか。」

攻撃後のぐっちゃぐちゃな教室。私たちは初めにやった、ホームルームでの一斉射撃よりもひどいんじゃないかと思うんだけど。

「掃除機能とかついてねーのかよ、固定砲台さんよお。」
「…………。」
「チッ、シカトかよ。」
「やめとけ、機械にからんでも仕方ねーよ。」

砲台だから、攻撃以外の機能はついていないらしい。

「2時間目もあるし、片づけるぞ。みんな。」
「無駄だと思うよ?磯貝。」
「なんでだよ。」

この固定砲台は、殺せんせーを殺すために今データを集めている途中。
つまり、確実に殺せる一発のために、今何千発も何万発も無駄遣いして学習している。

「狙いが殺すよりも数撃つことだから、きっとあとの授業も発砲祭りでしょ。」
「美藍、ヤなこと言うなよー。毎時間俺らが片さないといけねぇの?」
「いや、帰りに全部まとめてじゃ、ダメ?」
「「「だめだろ。」」」

そんな事言って、結局1時間目は片づけた。けど。

「いてぇって!!」
「ねぇ、こんな後ろまで飛ぶってどういうこと!?」
「教科書っ!!盾っ!!」

2時間目、3時間目、と、その日は1日中ずっと、彼女の攻撃が続いた。

×××

――翌日

「朝8時半システムを全面起動。今日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析………!?」

8時半、きっちりと時刻通りに起床、というのか、起動した固定砲台。
でも、その身体はぎっちりとガムテープで固定されていた。

「…殺せんせー、これでは銃を展開できません。拘束を解いてください。」
「うーん、そう言われましてもねぇ。」
「この拘束はあなたの仕業ですか?」

まぁ、普通に考えれば殺せんせーの仕業だと思うだろう。昨日、あれだけ危険な目に遭ったんだ。出来れば今日だって会いたくない。私だったら。
でも、先生は約束はきちんと守るし、そんな自分のことしか考えないような人…、触手………、じゃない。

「明らかに生徒に対する加害であり、それは契約で禁じられているはずですが。」
「違げーよ、俺だよ。」

ポンポンとガムテープを弄びながら言う寺坂。

「どー考えたって邪魔だろーが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよポンコツ。」
「ま、わかんないよ機械に常識はさ。」
「授業終わったらちゃんと解いてあげるから。」
「そりゃこうなるわ。」

口々に言うみんな。でも、全くその通りで。
帰りまでみんなで片づけ。授業は全く話にならなかった。迷惑にもほどがある。おまけに流れ弾が当たって痛い。席も近くて威圧感半端ないし。
早めに出て行ってもらいたいっていうのがクラスのみんなの本音。

「カルマ得意の挑発やら嫌がらせやらでなんとかしてよ。」
「機械に通じると思うの?」

エラー・アンド・エラー
やっぱりこの転校生は
馴染めそうにない



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