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帰りたい帰りたい帰りたい。私の城だと言っても過言ではない学校で、帰りたいだなんて思った事これが初めてだった。
クラスに戻ってなにをしていたか、覚えていない。家についてノートを見返してみるも、全くの白紙。教室でノートを開いたかどうかも怪しい。
本当は理事長室を出てすぐさま帰ろうと思っていた。思っていたけれど。E組行きになって、理事長室に呼ばれて、それで、早退。

なにそれ、ださい。

一番思われたくない。一番言われたくない。ださいなんて、そんなの。カッコ悪い。

素直に辛いと言えればいいものの、言える相手もいなければ高いプライドが許さない。自分で自分の首を絞めて、息ができなくなって、今にも意識を失いそうになっている。それはそれでださいかもしれない。取り繕って意地張って、それはそれでカッコ悪いかもしれない。

どれだけ自分の頭の中で考えても時間は止まってはくれない。家に帰ってから、何をするわけでもなくベッドに沈み込んで針が2周しようとしていた。

黄色い超生物を殺さなくては地獄から抜け出すことはできない。けれど、プロの暗殺者でも殺せない様な相手を中学生の自分が殺せるとは思えない。殺さなくてはいけないのに、殺せない。殺せなければ、抜けだせない。
私はE組という地獄から、逃げ出せない。

どうしようもない。解決策なんてない。大人の力にねじ伏せられた、非力な自分に出来ることなんて、もう1つも残っていない。

そう思うと悲しくて、辛くて、でもそんな事言えるわけないから、必死に歯を食いしばって涙をこらえて、あぁもう本当に、カッコ悪い。

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