
12月22日
12月22日。寒い街中をたった1人で歩いていた。いつも横にいるはずの彼女は、今日はいない。なんだか女子たちで集まるんだとか。よくある話で、別段珍しいことじゃない。
だから、こんな寒い中遊んで帰るだなんて、風邪引かないだろうかとか、暗い中1人で帰るのは危険じゃないだろうかとか、方向音痴な彼女の場合、家に帰えれるか怪しいなだとか。俺が過保護にも思ってしまうのも、またよくある話で、別段珍しいことじゃない。
寒いな、と思うけれど、その寒いさも心地よくて。
見渡せば街は輝いていて、クリスマスソングばかり流れていて、隣に彼女いないことが寂しくって、気がつけばすれ違う人ごみに彼女を探してる。
あぁ、なんか俺、最近女々しい。聖夜がなんだと繰り返す歌とわざとらしく煌めく街のせいかな。
あと3日。3日後には、俺は彼女にプレゼントを渡している。渡せる勇気、あるかな。素直に美藍に贈りたかったって言う勇気、あるかな。
吐く息が白く輝いて、きれいに飾られたツリーが霞んで見える。
明日は一緒に、帰れるかな。LINE、してみようかな。
イベントがあると女子は好きな人といたくなるって、そんなこと言い出したのは一体誰だろう。
男子も好きな人といたいに、決まってんじゃん。
でもこんなこと伝えたらかっこ悪いから。だから好きだよって言うだけで、誤魔化すんだけどね。