2022
十円玉の秘密
あたりくじはキミに
アイスクリーム・ロマン
キャラメルに溶かした鬱憤
逢魔が時にチョコレート
ジェミニー、返事して
星空ドロップス
遊園地に詰め込まれた夜
喧騒が留まる黒に
あなたがわたしをうめるなら
柔らかなアリバイ
メリーゴーランドは止まらない
幸福なディストピアの話
かみさまだけがやさしい
浴槽に籠城
純白の欲情
上面に壊れるようなキスを
僕を救い出す毒薬
在り来たりな愛だってさ
酔狂なら熱い酒でも
小悪魔的誘惑の末に
首輪と手錠で満足したかい
詰め替え式の愛情
2021
塩水列車
ぬるま湯のような青を通り抜ける
逆さまになった世界が笑う
君が望む場所に墓標を
線路の先に花束を
ため息のような夜に
夢のまま君を想う
隣り合ったアガペー
そこに眠るあいがん
海に蜂蜜を注ぐ
ピリオドから始めよう
早起きな朝顔は報われない
不揃いの愛情
利己主義的恋愛論の末路
23枚目の罪状
繰り返す海に身を沈めて
なんとなくじゃ死ねないよ
無常に、無情に。
もし私が悪役だったら
途切れていく夕焼け
はしたなくたっていいよ
ヒーローになりたくない
朝じゃなくても
鳥じゃなくても
花じゃなくても
君じゃなくても
声じゃなくても
空じゃなくても
唄じゃなくても
夜じゃなくても
星じゃなくても
夢じゃなくても
嘘じゃなくても
馬鹿みたいな〇△□
何色のカラスが飛んだのか
冷たい星をむさぼる夜に
指の隙間に覗いた愛
フォークとナイフと君の指
それは愛だったらしいとかなんとか
幸せは食べれないし
マグカップじゃ明日は見えない
底がなきゃ零れてくのに
ワンサイドラブ・サイコロジー
痛ましい讃美歌よ
残夢に望む
星鏡よ、君を映せ
みじめで、あわれで、こうふくだ
酒、忘我
睥睨ポートレート
ミッドナイト・タウン・ブレイク
あけなきゃいいのにね
見ないように聞かないように知らないように
サブスクのような青春
去るひとよ
キャンバスに触れる心臓
Oh!愛に!
プールサイドで君にキスをする
ハリネズミのアイラブユー
僕の手を掴めよ
君は地上に降りていった
透明な君が僕を嘲笑う
ここまで落ちてきてはくれない
2020
指をぱちん!と鳴らして
ほんとうは、いいえなんでも
月ゆらり、星空
十五光年旅しよう
命恋
約束は守らない主義
紙切れにする哀願
馬の骨より路傍の花
透明になるまでおちてしまえ
無色の夕空
君の横顔を夜に溶かして
シーツにこぼれゆく劣情
死にたいほど温かい
君が見た青
光る星にうさぎはいない
きらきら星に聞いてみて
昼と夜と朝焼け
薄くて硬いフィルターの向こう
消えない罫線
うそつきのうそはどこからがうそ
雨が止んでも傘はそのまま
ひとごみのなかふたりきり
深夜3時に恋をした
君の愛で僕は生かされているはずだった
君色マーマレード
味見は三回目まで
木漏れ日とワルツ
不思議の国から帰れない
なきむしでよわむし
雨のち花
オレンジと泣き顔
永遠を誓ってみようか
幸せになれよ、裏切り者
この箱を満たす気体を答えよ。
抱きしめてまたね
全部嘘にして明日
さよならがきこえない
モノトーン・チョコレートボックス
どうしようもない望み
誰かが僕の心臓を止めてくれるのを待ってる
一センチメートル角の愛を
君の心臓は吐きそうなくらい甘いね
四等分された空
夜の香りはあの海に似ている
宙色ライト
パリパリパララ、愛を頂戴
あなたの星にいきたい
宇宙間ランデブー
知らない言葉で愛を囁いて
この街が崩れる音
始まったばかりの青
夏夜の夢は扇風機が紡ぎ出している
終われない日は二人でね
ラムネ瓶に明日を閉じ込めて
さよならって夏が泣いてる
造花だけの楽園
終電一本前のベランダ
真夏の肌にぬくもりを
金木犀の香る部屋
壊れたテレビに映るのは君だけ
桜に包まれて、おだやかに
蝉にまぎれて、とつぜんに
月に見られて、しずやかに
雪に埋もれて、さびしげに
明日にだって迎えが来るかもしれない