一番大切な人だから…
「御堂さん…大丈夫ですか?…」
「…えっ?…」

御堂さん率いる俺達BAは隣の県に遠征に来ていた。
午前の合同練習が終り、今は相手チームとの練習試合の真最中…
いつも通り内野に立ち仲間に指示を出す御堂さん。一見するといつも通りの自信に満ち溢れた御堂さんだが…その身体がさっきから僅かにだがフラフラと揺れている。
…御堂さんの様子がおかしい…実は今に始まった事ではない。

県外への遠征とあって、今日の集合はいつもよりかなり早い朝6時。
集合場所のBAのグランドに誰より早く現れた御堂さん…その時から既に様子がおかしかったんだ。
いつもよりほんの少し顔が赤くて集中力も少しだけ欠けていて…ほんの僅な違いだし、御堂さんもいつも通りに振る舞っていたから俺以外の仲間は誰も気が付いていなかった。
自分の弱さや辛さなんて仲間には決して見せない御堂さん。きっと誰にも知られないようにしていたに違いない……でも…俺だけは何となくいつもと違う様子に気が付いていたんだ。


試合は序盤…お互いヒットが続き4対4の大接戦。
みんな試合に集中していて御堂さんの様子に気付くものは誰もいない…
俺はみんなに悟られない様にそっと御堂さんに近付いた。

「…どうしたんですか?…身体がフラフラしてますよ…」
「なっ…別になんともない!」
振り返って俺を見上げた御堂さんの顔…いつもより頬が紅潮し心なしか目もとろんとして……
……朝より悪くなっている…試合が始まるまではそんなでもなかったのに…
やはり無理をしているせいか…御堂さんの具合は明らかに悪くなっていた。

「…やっぱり…具合悪いんじゃないですか?!…」
「バカっ!…今は試合中だぞ!いいから早く試合に戻れっ!!」
御堂さんはプイッと俺に背を向けて厳しく言い放つ。

「…わかりました…」
試合中の御堂さんはまさにBAの主将。なにがあったって仲間を置いて戦線を離脱するような人ではない。
…きっと今は何を言ってもダメだ…俺は大人しく引き下がる。

試合がどんどん進んでいく中…御堂さんの身体は相変わらずユラユラ…
俺はそのまま御堂さんが倒れてしまうんじゃないかと心配で仕方なくて…
もちろん試合もすごく大事だ。でも…俺にとって絶対的に大切なのは御堂さん…御堂さんより大切なものなんてなにもない。

……やっぱり…休んだ方が…
俺がそんな事を言えばきっと怒るに違いない。でも……
もう一度御堂さんに声を掛けようと怒られる事を覚悟で再び近付いたその時…


ービピーーーーッ!!
大きなホイッスルが鳴り響き…それと同時にコートの選手達の動きがフッと止まる。
普通の試合なら休憩時間はないのだが、今回は変則的な試合の為に中盤に5分間の休憩が設けられている。
仲間達は続々とベンチに戻ってきてタオルで汗を拭いたり水分を補給したり…休憩明けの闘いに備えている。
そんな中…御堂さんはなにも言わずに一人そっと歩き出した。俺もみんなにわからないようにそっと静かにその後を追いかける…

…御堂さん…どこに…
俺は辺りを見回しながら歩く…グランド隣の体育館の角を曲がると…いた!
グランドの一角にひっそりとある小さな水飲み場…御堂さんはそこで顔を洗っていた。
蛇口から勢いよく流れる水…御堂さんはその流れを遮るように顔を思いっきり水に付けている…

「ふーーっ……」
大きく息を吐きながら顔を上げる御堂さん…俺は傍にあった御堂さんのタオルを差し出した。

「…あ…高山……すまない…」
追いかけてきた俺に気付いた御堂さんはタオルを受け取るとその濡れた顔と髪を拭く…俺が見る限りその顔はさっきより更に赤い…

「…熱…あるんですか?」
「…やっ…やめろっ!」
俺は嫌がる御堂さんの額に無理矢理手を当てた。
その手に一気に伝わる普通じゃない熱さ…御堂さんの額は燃えるように熱い……すごい熱だ………

「…すっ…すごい熱じゃないですか!…」
「バカっ!声が大きいっ!」
「…いつからこんなに…」
「平気だっ!なんともない!」
御堂さんは俺の手をばっと振り払う…俺は思わず御堂さんの手を強く掴んだ。
「御堂さん!!……」

自分を見つめる俺の真剣な顔に御堂さんはハッとしてうつむく…
「…ご…ごめん高山……心配してくれたのに……」


「…いつから…いつから具合が悪いんですか?…」
「………その…昨日の夜から…なんとなく……」
「もう朝から熱があったんじゃないんですか?」
「…う…うん……」
「わかってたなら休めばよかったのに…どうして…」
「…高山!俺は主将だ!!こんな事ぐらいで休める訳ないだろっ?!」
「…それもわかりますが…でも……やっぱり帰りましょう。もう試合も終りかけてます。みんなに話せば…」
「ダメだ!そんな事絶対出来ない!!この練習試合は……大事なんだっ!」
御堂さんは再び俺の手を強く振り払った。


確かに…この遠征はかなり前から決まっていた。
今日の対戦相手はこの県の選抜チーム…県内の優秀なドッジプレイヤーが集まっているかなりの強豪チームだ。その実力は全国大会に毎年上がってくるほど…とにかく強いと有名だ。
このチームの存在を知った御堂さん。どうしても練習試合をしたいと何回も連盟に嘆願し…BAの主将がそこまで言うなら…とようやく連盟も承諾してくれた。
県外への遠征は費用も時間もかかる…だからそう簡単に行けるものではない。御堂さんの粘り強い交渉で実現した貴重なチャンスなんだ。
俺達BAにとっても絶対プラスになる練習試合だから…と言って連盟に何度も何度も交渉していた御堂さん。だからこの遠征が決まった時、御堂さんはすごく喜んでいて…
…高山!やったぞ!!…あのチームとの練習試合が決まったんだ!!
そう言ってものすごく嬉しそうな顔で俺に飛び付いてきた。

御堂さんから連盟に嘆願して実現したこの遠征…連盟が貸切りのバスを手配してくれた費用と時間のかかる大きな遠征。これを承諾してくれたという事は…連盟も俺達BAにかなり期待している……つまり…勝利して帰らなければならない。
だから御堂さんが熱を押してまでも帰らないのも…よくわかる。


俺達が所属するBAは県内屈指のクラブチームであり全国制覇を目的に作られたチームだ。
様々な小学校からより真剣に全国という高みを目指す者ばかりが集まっている。学校の部活なんかとはちょっと違うプロ意識を持ったヤツラの集まり…そしてその主将を務めるのが俺達の御堂さんだ。
BAの運営媒体は日本ドッジボール連盟…クラブチームとして活動する以上必ず結果を求められる。どれだけ練習をしている…とかそんな事は全く関係ない。試合に勝利するという明白な結果と実績…それを出してようやくチームとして認められるのだ。
…だからこそ主将である御堂さんの責任は…かなり重い。
その立場に加えて拍車をかけるのが御堂さんの性格。
御堂さんは責任感の塊みたいな人…
誰より真面目で熱心でチームの事を考えていて…それ故にいつも色んな事を一人で背負って無理をして……
いつも強くて凛々しくて…弱さなんて絶対見せない……御堂さんはそんな人なんだ。

俺は御堂さんに初めて会った時…なんて厳しい人なんだと思った。
御堂さんの決めた練習メニューはとにかくハード…休みだってほとんどない。技術的にも俺達に要求する事も多く…御堂さんに付いていけなくてBAを辞めたヤツもたくさんいる。御堂さんはその度に「やる気のないヤツはいらない」なんて厳しく言って…
でもそれもBAを日本一のクラブチームに育てたいが故…そうやって結果を出さなければクラブの存続さえ危ういのだ。だから御堂さんが厳しくあるという事は…主将として当たり前の事なんだ。
確かに御堂さんはすごく厳しいけど…誰よりも自分に一番厳しい人。
今のチームのレギュラーメンバーはその事をよく理解している者ばかり…みんな御堂さんを尊敬している。だからどんなに練習が厳しくても辛くても…みんな御堂さんに付いていくんだ。

俺も最初は完璧な御堂さんを見て…この人には弱点なんてないんじゃないかと思っていた。
でも…御堂さんの一番近くで同じ時間を共有するうち…この人が持つ他人には絶対見せない弱さや苦しみ…そして主将としての辛さがわかるようになってきて…俺は御堂さんのその全てを俺も一緒に背負いたいと思うようになっていった。
…そしてその気持ちはいつしか御堂さんを誰より大切な愛しい人として見てしまうように…
俺は無口で頑固でどうしようもないヤツだけど…御堂さんはそんな俺を好きだと言ってくれた。こんな俺を受け入れてくれるのなんて…御堂さんだけ。
俺はいつも一番近くで御堂さんを見てきた。御堂さんの喜びも悲しみも悔しさも…全部分かち合ってきたんだ。
御堂さんは強くて儚くて…弱くて頑固で…
みなぎる闘志も…繊細な心も…俺は御堂さんの全てが大好きだ。



「でも…こんな熱があったら御堂さんの身体が…」
「俺は大丈夫だ!こんなのなんともない!…とにかく!みんなには絶対言うな!わかったか?!」

…なんともない訳ないじゃないですか…
俺はそう思ったけど…御堂さんは一度決めたら絶対曲げないかなりの頑固者。だからなにがあったって…俺がなんて言ったって試合を中断して帰る訳がない。それは俺が誰よりわかっている。……俺は仕方なく頷いた。
「…わかりました…」

御堂さんは俺の傍にそっと寄ると俺の胸にコツン…と額をくっ付ける…
「……高山…心配かけてごめん……でも…どうしても…」
「…わかりました…でも…本当に辛かったら必ず言って下さい。無理だけは…」
「うん…ありがとう…」
寄り掛かかったまま俺を見上げてニコッと微笑んだ御堂さんの辛そうな顔…俺はその細くて小さな肩をそっと抱き締める事しか出来なかった。

俺にとって一番大切なのは御堂さん。
こんな無理をさせるぐらいなら…正直言って練習試合なんてどうでもいいんだ。
御堂さんがBAの主将じゃなかったら…なんの責任もなかったら…俺はきっと無理矢理にでも連れて帰ってるだろう。
御堂さんは俺の大切な大切な人…無理も我慢もさせたくない。でも…今…俺の目の前にいるこの人は俺だけの御堂さんじゃない。BAの…俺達の主将の御堂さんなんだ。


俺の胸に顔を埋めていた御堂さんは少しするとスッと顔を上げて俺から離れる…
「戻るぞっ!」
凛々しい声で俺にビシッと言い放ったその顔は…BA主将そのもの…

「…はいっ…」
颯爽と歩き出した御堂さんの後を俺もすぐに追いかけた…



ーピピピーーー!!!…
試合終了のホイッスルがグランドに鳴り響く…

「…2対1で…勝者ブラックアーマーズ!!」
俺達の勝利を伝える審判の大きな声。
この大事な練習試合を制したのは俺達BA。かなりの接戦だったが…俺達は辛くも勝利した。

みんな一斉に御堂さんの周りに駆け寄ると口々に歓喜の声を上げる。
「…勝った…勝ちましたよっ!!御堂さんっ!!」
「御堂さん!やりましたね!!」
「ああっ!…みんなよく頑張ったな!!」
溢れんばかりの歓喜の輪の中心にいる御堂さん…ものすごく嬉しそうな顔をして…
笑顔の仲間達に周りを取り囲まれながら俺をチラッと見て…ニコッと優しく微笑んだ。



あれほど強いと言われていた県選抜チームに勝利した俺達は意気揚々と帰りのバスに乗り込む。

「やったな!…今年の闘球選手権もこの調子でいこうぜ!」
「ああ!そうだな!!」
「あー…本当嬉しいぜ!!」
みんなの力で手に入れた意味のある大きな勝利…その余韻に浸るみんなはなかなか興奮が収まらないようだ。
しかし今日は朝からの1日遠征…みんなの疲れもピークに達している。バスが市街地を抜けて高速道路に乗る頃にはその声も次第に小さくなり………バスの中はあっという間にみんなの穏やかな寝息に包まれる…

俺は隣に座る御堂さんに小声でそっと声を掛ける。
「…もうみんな寝たみたいです…御堂さんも少し寝て下さい…」
「そっ…そうはいかない!俺が寝る訳には……」
「大丈夫ですよ…みんなが起きる前に俺が起こしますから…」
「…高山………」
「…辛いんでしょ?…少しでも寝て下さい…」
「う…うん……」

御堂さんは素直に俺の身体に寄り掛かる…
俺に伝わる御堂さんの体温…御堂さんの柔らかい髪が俺の頬にそっと触れ……俺はその髪を優しく撫でる…
「…よく頑張りましたね…」
「…ん………」
「本当に貴方は無理をするんですから……」

俺に素直に髪を撫でられて…穏やかな顔をしている御堂さん。
無事に遠征を終えられた安堵感からか…さっきまでのBA主将としての荒々しさがすっかり消え失せた優しい顔をしている…俺はそんな御堂さんの穏やかな顔になんだかすごくホッとしたんだ。


御堂さんは俺に寄り掛かりながら小さな声でそっと呟く…
「…お前…俺が具合悪いのよくわかったな…」
「…当たり前ですよ…貴方はBAの主将ですけど…俺にとっては一番大切な人だから…」
「………高山…」
俺の大事な大事な御堂さんは俺をチラッと見上げて…頬を赤くしながら恥ずかしそうにボソッと言った。
「ありがとう…」



俺は周りをそっと見る…1日の遠征でよっぽど疲れたのだろう…みんなぐっすりと眠っている。
俺はシートの上に置かれた御堂さんの手を優しく握った…

「…たっ…たかやま!…」
「…シーっ…声が大きいですよ…」
「ご…ごめん……でも…手……」
「御堂さん…こうするとよく眠れるでしょ?…大丈夫…これなら見えませんよ…」
俺は傍にあったタオルを繋いだ手の上にサッと掛ける…

「…う…うん…」
御堂さんは少し躊躇しながら俺の手をそっと握り返してくれた。

御堂さんと手を繋いで座るバスの中…暖房が効いていて暖かくて…
俺にもたれ掛かる御堂さんからすぐに穏やかな寝息が聞こえてくる。

…眠ったみたいだな…

御堂さんは俺達の前では眠ったりしない。練習の時も遠征の時も…絶対に。以前は何故だろう…と疑問に思ったりしていたが…

…きっとこの顔を見られたくないんだろう…
眠っている御堂さんの顔はすごく無防備で幼くて優しい…主将としてこんな顔を仲間に見せる訳にはいかないと思っているんだろうな……俺はそんな可愛い寝顔を見ながらそう思ったんだ。

まったく…誰にも弱さを見せないでいつも無理をして…人一倍頑張ってなにもかも抱えて…だから…だから俺は貴方をほっておけないんですよ…
…御堂さん…俺はいつも傍にいますよ…これからもずっと…
俺は繋いだ手をぎゅっと握り…肩にもたれ掛かる御堂さんの頬にそっとキスをした…


バスは予定通りの時刻にBAのグランドに到着した。
遠征先が県外だった事もあって移動時間がかなりかかってしまい…朝からの遠征だったのに辺りはもう真っ暗だ。

みんな帰り支度をしてバスから降りると御堂さんに挨拶をして次々と門を出て行く。
「御堂さん!お疲れ様でした!」
「お疲れ様です!」

「ああ!また月曜にな!」
御堂さんは帰る仲間にいつも通りの顔で手をあげた。
最後の一人を見送った途端…御堂さんの身体がフワッと傾き一気に崩れ落ちそうに…俺は慌ててその身体を抱き止めた。

「みっ…御堂さん!…大丈夫ですか?」
「…ん…うん…」
みんなが帰って安心して力が抜けたのか…俺が支えた御堂さんの身体はぐったりとしている…

「大丈夫だ…さぁ…俺達も帰ろう…」
フラフラと歩き出す御堂さん…
俺はしゃがんで御堂さんに背中を向けた。

「…御堂さん…どうぞ……」



二人一緒の帰り道…御堂さんは俺の背中の上…
「た…高山…やっぱり降ろせ…こんな…お前におんぶされて…」
「ダメです!…あんなにフラフラして歩ける訳ないですよ…このまま家まで送りますから…」
「こ…こんなとこBAのみんなに見られたら…」
「…みんなもう家に着いてますよ。今日は1日でしたからね…疲れて動けないはずです…」
「…でも…もしかしたら……」
「まったく…そんな事より自分の身体を心配して下さい…」
「…でも……」
「御堂さん!!……今は…BAの主将じゃないんですから…俺の言う事聞いて下さい!」
「う…うん……ごめん…」

…またそんな事ばっかり心配して…相変わらずな御堂さんに俺は呆れるやら可笑しいやら…


「…とにかく…明日は日曜で練習もないですからゆっくり休んでください…」
「……高山はなんか用事ないのか?」
「えっ?…と…特に何もないですけど…」
「じゃあ…俺の見舞に来い!!」
「…俺が行ったらゆっくり休めないじゃないですか…」
「やだ!…高山がいないと寝れない!」
「…またそんな子供みたいな事言って…」
「子供でもいい!高山がいないとやだっ!」

……まったく…さっきまでの強くて凛々しいBA主将の御堂さんはどこへ行ったんですかね…

御堂さんがこんなワガママを言えるのはきっと俺だけ…
幼い子供みたいな御堂さんに俺は嬉しい苦笑い。

「…俺が行ってもちゃんと休みますか?…」
「もちろん!!」
「この間みたいにずっと俺の膝の上で寝るのはダメですよ…ちゃんとベットで寝るって約束してくれますか?」
「うんっ!」
「どうしてもキスしろっ…って暴れるのもダメですよ…わかってますか?」
「うんっ!」
「…う〜ん…仕方ないですね……それなら…行きます…」
「1日だぞ!朝からずっとだぞ!」
「…はい…わかりました…」
「…やったっ!」
俺の背中から聞こえる御堂さんの嬉しそうな声…そんな御堂さんがなんだかすごく素直で可愛いらしくて…俺はにやけそうになるのを…必死で堪えた。


御堂さんは俺の背中にぺたっと顔をくっ付けて小さな声でそっと言う…
「…なぁ高山……」
「なんですか?」
「…俺が具合が悪いの気付いてくれて……すごく嬉しかった…ごめんな…心配掛けて…」
「……御堂さん…」
「高山…ありがとう……すっごい感謝してるぞ…」
御堂さんはそう言うと俺にぎゅっとしがみついた…


御堂さん…感謝してるのは俺の方ですよ。
俺みたいな無口で頑固なヤツを理解してくれて信頼してくれて傍にいてくれて……そして好きでいてくれて…

「……御堂さん…」
……大好きですよ…そう言おうと思ったけど…照れ屋な俺はなかなか言えない。
その代わりに俺は歩みを緩める…御堂さんと少しでも一緒に居れる様に…

御堂さん…確かに貴方は俺達の主将ですけど…俺の大切な大切な恋人です。
だから…今は俺だけの御堂さんでいて下さいね…





*高嵐やっぱりの安定感…高山は無口ですが誰よりも愛情深いんじゃないか…と思いますね〜…こんなに思われて…嵐は幸せ♪そして管理人が思うには…高山はかなりのムッツリではないかと…そう思うと「Peach Novels」のカテゴリでもなにか書きたくなります…
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