sweet time
ここは風間小闘球部メンバーである俺の部屋。
部屋で寛いでいるのはこの部屋の主である俺と闘球部主将の五大…
五大とは色々とトラブルはあったけど…元々は俺達はすごく仲がいい仲間であり友達だ。
球川小での一件の後、和解して今まで通りの関係を取戻した俺と五大…仲のいい俺達は部活のない放課後などに時々こんな風に一緒の時間を過ごしていた。

俺と五大は仲はいいけどまるで正反対の性格…だと俺は思ってる。
五大は頭はいいが…真面目で堅くて融通が効かないかなりの頑固者だ。おまけに練習中は強引で強気で俺様で…俺の事めちゃくちゃしごいて厳しくて…鬼みたいにすっごい怖いし!
それに比べて俺は素直だし…頭も柔らかいし…賢さでも五大に負けない自信がある!五大のヤツ、いつも大人ぶって俺の事子供扱いするけど…はっきり言ってそんな頑固者の五大より俺の方がかなり大人なんだよな!
…でも五大のヤツ…俺の事「お前ほど生意気でワガママで頑固なヤツはいない!」…なんて言いやがる。
う〜ん…俺も五大と同じ頑固者なのか…?全く自覚ないけど。
…類は友を呼ぶ…って言うし……それなら俺と五大は似た者同士?…だから気が合うのかもな……

闘球部の主将と部員の関係を離れて友達として五大と過ごすこの時間…
五大は練習中の鬼みたいな「主将五大」とは全然違って…俺にすごく優しくて穏やかで…
練習中では絶対見せない笑顔も俺には見せてくれて…またその笑顔がすっごい可愛いんだよな〜…
練習中の怖い主将五大……二人っきりの時の可愛い五大…そのすっごい大きなギャップに俺は虜になっちゃってるんだ…
学校では厳しい五大に反発してばかりの俺も、この時だけはすごく素直になれたりして…

練習中の五大はすごく厳しくて…めちゃくちゃしご
かれて俺はボロボロになる事も…
でもそれは俺にすごく期待して頼りにしてるからだってわかってる…五大も悪いと思うのか二人っきりになると「厳しくしてごめんな…」なんて謝ったりしてくるし…その申し訳なさそうな顔がまたすごく五大らしくて可愛くて!
練習中にどんなに五大に厳しくされても頭にきても…この二人っきりで過ごすこの時間と俺だけに見せる五大の可愛い笑顔……それだけで俺の中で全部無かったことになっちゃうんだ……
…もう…五大のバカ……ズルい!

五大と二人で過ごすこの時間…それは俺にとってかけがえのない大切な時間…
そんな優しくて可愛い五大と過ごせるこの時間が俺は大好きだ。

…俺は最近ちょっと考えたりする…
俺はなんでこんなにこの時間が好きなのか…
どうして五大といるとこんなに幸せなのか…五大の笑顔を可愛く思っちゃうのか…
…それは……それはきっと俺が五大の事が好きだから……だから五大と過ごせるこの時間が好きなのかも…なんて…

でも…真面目な五大にこんな事言ったらすごい動揺して俺とまともに会えなくなるんじゃないか…って俺はかなり心配で……だってそしたらこの時間も無くなっちゃう!だから五大に「好きだ」なんて…今の俺はなかなか言えないんだよな…
でもやっぱり五大を独り占めしたい!ずっと一緒にいたい!…五大と恋人になりたい!
俺の五大への思いは少しずつ大きくなっていて…もしかしていつか五大にこの気持ちを言っちゃうかもしれない…なんて思ってる。


いつも通りの二人っきりの時間。
俺は自分のベッドに寝転がって漫画を読み、五大もいつも通りに俺のすぐ隣に座って自分が持ってきた難しそうなスポーツ医学の本を読んでいる。
俺は近くに感じる五大にちょっとドキドキするけど…五大に気付かれたら俺ばっかりが好きみたいで悔しいから、なにもない様な顔をしてる。

「……なぁ、逆巻…俺はそんなに真面目か?」
読んでいた本から目を離して、かなり真面目な顔をしてそんな事を聞いてきた五大…そのやたら真剣な顔に俺は思わず吹き出してしまう。

「…プッ…お前いきなり何言ってんだよ…」
「…いや…母さんに言われてな…お前は真面目過ぎて融通が効かない頑固者だって……」

…まさか五大のヤツ…自分ではそんなに真面目じゃないと思ってんのか?……真面目の塊みたいなヤツのくせに……すげー可愛いんだけど…

俺はそんな自分の事を全くわかっていない五大がなんだかすごく可愛くて可笑しくて…思わず大声で笑ってしまいそうに…
しかし…ここで大笑いしては真剣な五大を怒らせる…俺は必死で笑いを堪えた。

「……そ〜だな〜…確かにお前は真面目が服着て歩いてるようなもんだな!」
「…えっ?!…そっ…そうなのか?!俺のどこがそんなに真面目なんだ?!教えろ逆巻!!」
五大は不思議そうな顔で俺に詰め寄る。


「そんなの俺に聞くなよ!お前いつも俺に言うだろ?…なんでも人にすぐ聞かないで自分で考えてみろ…って!…お前もまずは自分で考えろ!」
「……考えてもよくわからないからお前に聞いてるんだが……う〜ん…一体俺のどこがそんなに真面目なんだろう…」
五大は腕を組んですごく真剣な顔で考え込んでいる…

…くくっ…お前のそーゆーとこだよ!…マジでわかってねーんだなぁ〜いつもの俺様五大はどこいったんだよ!……五大…可愛すぎ!

そんな真剣に悩む五大がすっごく可愛くて…俺は漫画本で顔を隠し五大に気付かれない様に小さく笑う…
すっかり考え込んでしまった五大…見るとなんだか頬が少し赤くなっている…

…ん?五大…なんか照れてる?…
俺が照れてほんのり頬を赤く染めている五大をそっと見ていると…五大が恥ずかしそうにぼそっと呟いた。

「…その……逆巻は嫌じゃないか?…俺といてもつまらないか?」
「……え?」
「…いや……俺が真面目過ぎるから……一緒にいてもお前はつまらないんじゃないかって…気になってて…」
頬を赤くしてすごく恥ずかしそうにしてる五大……


…え!…五大のヤツ…そんな事気にしてんのかよ……俺の事考えてくれて…なんかすごい嬉しいんだけど…
そんな五大の照れてる可愛い顔につられて俺も顔が赤くなってしまう…

「…べっ…別に嫌なんかじゃねーよ…五大はそういうヤツだって知ってるからな!……俺は逆に一緒にいても居心地いいってゆーか…お前のそーゆーとこがいいってゆーか……俺はお前の事が…」
………好きだから…って思わず言いそうになってしまって……俺は慌てて口を閉じた。

「…そうか…それならいいが…」
五大は次に繋がる俺の言葉に気が付かなかったみたいで……俺のそこまでの言葉にホッと安心した顔を見せた。

…あ…危ない…好きだって言いそうになっちまった…
俺はそんな俺の胸の内を悟られない様に意地悪く赤い顔の五大をからかう。

「ごっ…五大ぃ〜…なーに赤くなってんだよ〜…そんな恥ずかしがって〜…」
「…なっ…!赤くなどなってはいない!!これは…別に恥ずかしい訳じゃなく!…」
「くくっ…お前のそーゆーとこが真面目なんだよな〜」
「…な…何!?これも真面目なのか…?」
「…まぁ、いいんじゃね?五大らしくて…」
「…そうか…?逆巻がいいならいいんだが…」

五大は俺の言葉に焦ったり喜んだり………
俺の言葉に一喜一憂する五大…いつもの冷静沈着な五大はどーしたんだよ!…こんなところがすごく可愛いんだよな…

「…五大…真面目でもなんでも…お前はそのまんまが一番いーぜ!」
「……そうか!ありがとう逆巻!お前にそう言って貰えると安心するよ!」
俺の言葉に嬉しそうにニコッと笑った五大……

……あ!五大が笑った!……五大…すごい可愛い…
まったく…いつもの怖い主将五大からは考えられないぜ…こんな可愛い五大…俺以外に見せるなよな…



「なぁ、五大…難しい本ばっか読んでねーでたまには漫画とか読めって!」
俺は自分が読み終えた一冊を五大に手渡す。

「え?!…俺はこういうのは……」
「はぁ?漫画も読まねーなんて…逆にヤバイぞ〜…」
「そっ…そうなのか?!…ヤバイのか……それは困るな……」
五大の深刻そうな顔…

…くくっ……五大のヤツ…からかうと本当に可愛いな…

「…俺はこういうのは読まないんだが、逆巻がそう言うなら…」
五大は俺から漫画を受け取ると、パラパラとページを捲って難しい顔をしながら読み始めた。
漫画を読む五大のしかめっ面…

…そんな顔して漫画読むヤツはお前だけだよ!
俺は笑いを堪えながらそんな可愛い五大をこっそり見ていた。



*なんて仲良しさんなんでしょうね〜♪真面目な五大がかなり可愛いです〜逆巻の為なら何でもしちゃいそうですね〜♪
1/1
novel 風間小学校 top