秘密の部室
ーポツン…ポツン…ポツン………ザアアアァァーーー!!!…

「…うわあっ〜!!なんだよこの雨っ!!」

厚い雲に覆われた真っ暗な空…ポツポツと少し降りだした雨は一気にバケツをひっくり返したかの様な大雨へと変化し、俺と逆巻を激しく打ち付ける…
丁度風間小の近くを歩いていた俺と逆巻は突然の大雨に慌てふためいた。

「…走るぞ!逆巻!!」
俺は隣を歩く逆巻の小さな手を取って慌てて走り出す。
この近くに雨宿り出来そうな店やコンビニはない……どうしようか?…雨は止むどころかより一層勢いを増して俺達に打ち付ける。

走る俺のポケットから…カチャカチャと金属のぶつかる音が…
俺は昨日の夕方、部活帰りに教務室に置いてくるのを忘れた風間小闘球部の部室の鍵が自分のポケットの中にある事を思い出した。
…あ…そうだ!部室の鍵があるんだった…そこで雨宿りしよう!
そう咄嗟に考え、俺は一緒に走る逆巻に声をかける。

「…逆巻っ!学校に行こう!!」
「…学校に?」
「そうだ!ここから近いし…俺が部室の鍵を持ってるからそこで雨宿りしよう!」
「…え?…お前鍵持ってんの?!昨日置いてくんの忘れたのか?」
「ああ…まぁ…」
…正しく言えば、真面目な俺が決して忘れるはずがなく…帰りが遅くなり教務室に行けなかっただけなのだが…まぁ細かい事はよしとしよう。

「急ぐぞ!逆巻!!」
「…うん!」
俺は逆巻の手をぎゅっと握り、部室を目指して風間小の校門を走ってくぐる。

今日は久し振りのデートの日だった。
逆巻と午前中から待ち合わせて買い物したり映画を見たり…さっきまで天気も悪くなかったから公園で飲み物片手に色々話したり。
最近は練習や試合が多くてなかなかゆっくり会えなかったんだよな…
久し振りのデートがあまりにも楽しくて幸せで…帰宅しなければならない時間になっても俺は愛する逆巻となかなか離れ難くて…
逆巻も俺と同じ気持ちでいてくれたのか、お互いなかなか「帰ろう」と言い出さなかった。
だから帰るのがちょっと遅くなってしまって…すっかり日も落ちて辺りは少し暗くなってきていた。

俺は風間小闘球部の主将…そして逆巻は部員の一人であり仲間の一人…
学校にいる時の俺と逆巻の関係はただそれだけだ。
もちろん周りの仲間にも俺達の関係は秘密…だから、普段は恋人同士なんて雰囲気は全く出していない。

俺は主将として練習や試合の時は他の部員同様、とにかく厳しく逆巻に接している。
逆巻は小柄だが賢くて運動神経も抜群…風間小闘球部のエースとして申し分ない。
俺も主将として逆巻にはかなり期待している。
だからこそついつい指導が厳しくなってしまい……逆巻がボロボロになるまでしごいたり無理をさせてしまったり…帰宅後に何度後悔した事か…

正直、俺は学校での自分の逆巻への厳しい態度に後悔する事が多く…二人っきりで会える恋人同士の時に、一応謝ったりしてるのだが…逆巻は「それでこそ風間小闘球部主将の五大だろ!気にすんな!」なんて言って優しく笑ってくれるんだ。
そんな笑顔に俺はすごく救われてる…

だからこそ、俺は恋人同士の時の逆巻がなおさら可愛くて可愛くて堪らないのだ。
今日だって久し振りに恋人同士に戻れた逆巻がとにかく可愛くて仕方なくて…一緒にいるだけで何をしてても楽しくて…
主将と部員の関係を一歩離れれば俺と逆巻は立派な恋人…俺の大事な愛しの逆巻…俺は逆巻の事が本当に本当に大好きだ。

逆巻はまるで幼い子供みたいなヤツだ。
とにかく無邪気で可愛くて…ちょっと頑固で強情でワガママな所もあるが…俺はそんな所すら可愛くて可愛くて仕方ない。
逆巻は仲間としてずっと俺の一番そばにいた。
でもいつからか俺はそんな逆巻を他の誰とも違う、特別な存在に感じる様になっていって……
真面目な俺は逆巻になかなか「好きだ」と言えなかったが、逆巻が俺を好きだと言ってくれて…もちろん俺もそれに答えて俺達は晴れて恋人同士となった。
俺は可愛い愛しの逆巻と恋人同士になれてすごくすごく幸せだ。

しかし…逆巻と両思いになれて幸せ一杯の俺にも深刻な悩みが……
男なら誰しも悩むのか?

…実は最近…逆巻の心も身体も自分のものにしてしまいたいという俺の男としての欲情が募ってしまって………つまり……はっきり言うと………逆巻と×××が猛烈にしたくて堪らない!!
逆巻とはキスまでは進んでいるものの…それ以上はまだ…
前に一度俺の性欲が爆発して逆巻を襲ってしまったが…その気の全くない逆巻は眠ってしまって…未遂に終ってしまったのだ。

俺の逆巻への愛情は日々高まっていて…それと共に高まっているのは俺の男としての本能。
…逆巻と×××したい…逆巻とやりたい…逆巻と…逆巻と!!
俺の高ぶる男の本能はもう自分で抑えが効かない所まできていたりする。

今までも逆巻と×××出来るチャンスは何回もあった。
練習のない日に二人っきりで逆巻の部屋で過ごす時…逆巻はベットに寝転がったり甘えて俺の膝の間に入ってきたり。
もちろんベットの上に二人で座ってキスしたり…子猫みたいに甘えてとろけそうな瞳で俺を見つめる逆巻に堪らなくなって…このまま逆巻を押し倒してしまいたい!…何度も何度もそう思った。

でも……いつも真面目な俺の理性が寸での所で働いて…無邪気に笑う逆巻をどーしてもどーしても攻められない。
アイツは子供みたいなヤツだ。
きっと逆巻は恋人同士がそーゆー行為をするなんて知らないだろう。
無理矢理やってしまえば…それは多分逆巻を傷つける。
逆巻を傷つけるなんて……俺には絶対出来ない!
その逆巻を大切に思う心が俺の理性を働かせている…俺らしいと言えばそれまでだが…そんな事ばかり言っていては、いつまでも逆巻とは×××出来ないのだ…

小さな子供みたいなそのあどけない笑顔…優しくて幼くて…
そんな逆巻の無邪気な笑顔を見ると、俺はどーしてもどーしても自分のその本能の部分を抑えてしまう。
でも…男としての俺の本音は…とにかく愛する逆巻とやりたくてやりたくてやりたくてやりたくて…堪らない!!
俺は逆巻の事が死ぬほど好きだ…その大好きなヤツと×××したいと思う気持ちは、よく考えたら当たり前の事なんだよな…
そんな自分の正直な性欲と真面目な理性が闘うモヤモヤとした日々…
俺は一体いつまで我慢出来るのだろう…

なにかきっかけがあれば…また俺の性欲が爆発してしまい…今度こそ逆巻を無理矢理犯してしまうのではないか……俺はそんな自分の危うい程に大きく膨らんでしまっている男の本能に不安を感じていたりして…


ーバタンッ!!

俺と逆巻は荒々しくドアを開けて部室に逃げ込むと、入口のスイッチを押して真っ暗な部室に灯りを付ける。

「…はあっ…はあっ…くっそー…なんだよ急に降ってきやがって!!」
「…逆巻…大丈夫か?」
俺も逆巻もまるで風呂に入ったみたいにびっしょり…寒い季節ではないが、さすがにここまで濡れてしまうと身体も冷えてくる…
でも、逃げ込んだのが部室で助かった。

俺達の練習はかなりハード…汗やグランドの砂や土埃でひどく汚れてしまい、練習中に何度も着替える時もある。だから俺はロッカーにいつも着替えとタオルを置いていた。
逆巻も置いてあるのか?…俺は逆巻に声を掛けた。

「逆巻…お前はタオルと着替えあるか?」
「あぁ……確かロッカーに…」
逆巻は自分のロッカーを開けてゴソゴソとタオルとシャツを探す…

「あった!……五大はあるのか?」
「あぁ…俺もあるよ。…風邪引くと悪いからとりあえず着替えるぞ。」
「そうだな!」
俺と逆巻の全身は先程までの激しい雨でびっしょりと濡れている…早く着替えないと…俺の大切な逆巻が風邪でも引いたら大変だ!
…そんな風にいつも通り真面目に思う一方で……俺の頭の中に男の妄想が少しだけ膨らんで…
…着替え……逆巻の裸……裸………
…ううっ…俺はなんて事を考えてるんだ!…

自分の男の本能に危うさを感じた俺は、あえて逆巻と少し距離を置いて着替え始める…なるべく逆巻が目に入らない様に背を向けて…

…自分の着替えに集中しよう…着替えてさえしまえば俺も多分落ち着くだろう…
俺はそんな風に自分に言い聞かせながら雨にびっしょりと濡れたシャツを脱ぎ、湿った髪や身体をタオルで拭く。

…気にしちゃダメだ…気にしちゃダメだ…
心の中で呪文の様に繰り返しながら俺は逆巻を意識しない様にしていたが…やっぱりダメだ。
気にしてはいけないと思えば思うほど、俺の全神経がえらく研ぎ澄まされて背後の逆巻に注がれてしまう…
この集中力…自分でもさすが風間小闘球部主将だな…と感心してしまう…

俺の背後では逆巻がシャツを脱ぐほんの僅かな音…
そんな小さな音にも敏感になってしまって…ダメだと思いつつ俺は逆巻に気付かれない様にそっと覗き見してしまう…

俺の視界にちらっと入る逆巻の姿…上半身裸でタオルで身体を拭いている…
露になった逆巻の小さな背中……筋肉質で全体が引き締まっていて…でも柔らかそうで…温かそうで…
逆巻の濡れた髪…しなやかな肌…細い腰…俺の大切な愛しの逆巻…
…………触りたい……逆巻に触りたい……
俺のどうしようもない男の本能がムクムクと大きくなっていく……

頭の中が真っ白になってボーッとして仕方ない…
何も考えずにこのまま逆巻を俺の本能のまま抱き締めてしまいたい……そしてそのまま……逆巻と………
俺は自分の下腹部の欲情の塊が…ビクンっと大きく疼くのを感じた…
俺の手が…俺の意思とは関係なく逆巻に向けて静かに伸びていく…

……ハッ!!おっ…俺は一体何を?!…そ…そんな事したら絶対逆巻に嫌われてしまう!ダメだ…絶対ダメだっっ!!
俺の理性が暴走を始めた本能に慌ててストップをかける。

でも……俺の僅かに残っている理性がまだかろうじて働いているだけ…俺の高まる男の本能が大人しくなった訳ではない。
ちょっと気を抜くと、また本能が暴れだして……手が逆巻へと向かってしまう………

…マズイ…これはすごくマズイ……どうやら俺の理性も、もう限界らしい…このままだと俺の理性は持たん……早く帰らないと…俺は…逆巻を……
自分の理性に不安を感じた俺は逆巻に背を向けたまま慌てて声を掛ける。

「…さっ…逆巻!もう帰ろう!」
「えっ?!…なに言ってんだよ!!今、やっと着替えてんだろ?」
「……そっ…そうだが………その…」
「…はあっ?お前…外見てみろよ!まだスゲー雨風だぜ?!これでまた外行くつもりかよ?!」
逆巻の指差す窓の外…空は真っ暗で横殴りの雨が激しく降り、確かに先程と全く変わらない大嵐。
俺は自分の支離滅裂な言動に自分で動揺してしまう…

「ううっ…確かに……」
「…あ!…もしかしてなんか用事でもあって急いでんのか?それなら…」
「いやっ!!そうじゃない、俺が逆巻をっ!…あ!…いや…その…何でもない!!」
「…お前どうしたんだ?…なんか…変だぞ…」
動揺している俺のおかしな様子に首を傾げた逆巻が俺に近付こうとしたその時…


ーピカッ!!!!
……ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!ドオーーーンッ!!!!!

大きな稲光が一瞬辺りを照らし、それに続いて地鳴りの様な大きな雷鳴が鳴り響く。そしてその激しい雷鳴と共に部室の電気がブツッと消え…俺と逆巻の視界は一気に真っ暗に…


「うわあっ!!」


…どうやら今の激しい雷で停電したらしい………
電気が消えた上に外も真っ暗…もちろん雲で覆われて月明かりもない。
部室は一気に暗闇に包まれて何も見えない…

暗闇の中から逆巻の今にも泣きそうな声が聞こえてくる。
「…五大〜…どこだ〜…?」
「…さっ…逆巻…大丈夫か?」
「…怖いっ!!」

さっきまでとはまるで違う逆巻の弱々しい声。
…そうだった…こいつは暗い所が大の苦手だったんだ…

あまり苦手なものがない逆巻だが、暗い場所や真っ暗闇だけはとにかく苦手だ。暗い場所には一人で行けなくて俺を必ず連れて行くし…しかも俺にしがみついて全く離れないし!
寝る時も小さな灯りを付けないと怖くて眠れないほどだ。
でも、俺と一緒に寝る時だけは「五大がいるから大丈夫…」なんて言って、真っ暗でも平気みたいで。俺しっかりに抱き付いて幸せそうに寝てるんだよな…まったく…なんて可愛いヤツなんだ…
いつもの生意気でワガママな逆巻とは全く違ういじらしいその姿…そんな所も俺を虜にしてしまう…

「五大ぃ〜…どこだよぉ…ぐすっ…」
「だっ…大丈夫だ!落ち着け逆巻!」
逆巻の涙混じりの可愛い声に俺の方が戸惑って慌ててしまう。

俺はさっきまで逆巻が見えていた方に手を伸ばす。
「俺はこっちだ…少しずつ歩いて来い!」
「…こっち?」
「そうだ…ゆっくり…」
俺の声の方にちゃんと歩いて来ているのか、俺の近くに少しずつ逆巻の気配が…

すると…逆巻の大きな声と共に逆巻の身体が俺の腕の中にドサッ…と倒れ込んできた。
「…イタッ!!」
「…だっ…大丈夫か?!」
「…う…うん…なんか当たったみたいで………」
位置関係からいうと、どうやら逆巻は部室の中央にある机にぶつかったみたいだ。俺は突然の事に慌てながらもその身体をぎゅっ…と抱き締める…

「…ぐすっ…五大ぃ〜…真っ暗で怖い〜…」
少し涙声になりながら俺の胸にしがみつく逆巻…
何も見えない暗闇の中…俺にぴったりくっつく逆巻の素肌に俺の胸がドキッと高鳴る。

…真っ暗な部室で上半身裸で抱き合う俺と逆巻…
…よく考えたら……すごい状況なんじゃないか?!!
もし明るかったら俺は絶対こんな事出来ないな…なんて少し冷静に思う俺…
しかしその一方でまたもや俺の男の本能がゾワゾウと身体の中を駆け巡り始めてしまう…

逆巻は俺にしっかりとしがみついて離れない…
逆巻きの柔らかい素肌が俺にぴったりとくっ付き…その小さな身体から熱っぽい体温とドキドキと高鳴る激しい胸の鼓動が一気に伝わってくる…
初めて感じたその柔らかい逆巻の素肌…
俺の身体の奥がきゅーんと優しく震え…それと共に普段抑えている逆巻への欲情が一気にメラメラと沸き上がり…
急激に大きくなった俺の本能が心で囁く…

俺の愛する可愛い可愛い逆巻……逆巻と×××したい…やりたい…逆巻全てを俺のものに……


……いつも最後の砦を守ってきた俺の理性が…あれほど働いてきた俺の理性が……あっけなく崩れ去る…



「…逆巻!!」

完全に理性の崩れた俺は夢中で逆巻を強く抱き締めると、一気に逆巻の唇に吸い付く。
「んんっ!…」
逆巻の小さな唇は俺の口で全て覆い尽くされ、逆巻の唇の端から息が詰まりそうな苦しそうな声が漏れてくる…
俺はその声を感じながらも欲望のままに逆巻の可愛い唇を貪り続ける。
何度も何度も逆巻の唇に吸い付きしつこくその甘さを味わうと、次は緩く開いた唇の隙間から無理矢理舌をねじ込んで逆巻の小さな舌に絡み付く。
逆巻の舌に自分の舌を激しく絡めながら、俺は逆巻の甘い味を存分に味わう…

逆巻は俺の執拗なキスに身を固くしていたが…次第に身体の力が抜けてくったりとしてきて…もう俺にされるがまま……

すると…逆巻の小さな腕がすっと伸びて俺の背中にしがみつき…今までされるがままだった逆巻の舌が逆に俺の舌を絡めていく…
逆巻の俺への深い愛情…
逆巻の優しいキスに俺の貪る様な激しさが次第に消え…今度は逆巻への愛情が俺の胸に溢れて俺を心底満たしていく…
お互いの舌をしつこくねっとりと絡めあい愛を確認する…それはお互いを求めあう様な…優しくとろける様な深い深いキス…


「んっ…んっ…」
逆巻の口から先程とは少し違う甘く淡い声が漏れてくる…
…逆巻は俺とのキスに感じている…
そう感じた俺はもう男の本能に完全に支配されてしまう。

俺は逆巻を抱え込む様に抱き締めて…少しずつ…少しずつ…床に押し倒していく…
俺は小さな身体に馬乗りに…
唇をそっと離すと逆巻を見つめる…
暗闇の中、少しだけ見える逆巻の顔…苦しそうな息づかい…耳を近付けなくても聞こえてくる程の胸の高鳴り…
その逆巻の姿に俺の性欲がガンガンと刺激されてしまう…
…もう無理だ…我慢できん……逆巻を抱きたい……×××したい…この身体全部を俺のものに……

「…ご……ごだ…い…」
「逆巻…俺…もう……」

俺は逆巻の首筋にそっと舌を這わせるとじっとりと舐めていく…
「…んんっ…やっ……」
そのまま少しずつ舌を這わせて下へ下へと進む…
逆巻の胸にある小さなピンク色の突起を見つけるとそっと舐め上げる。

「ああっ!…ああっ!……」
俺の舌がそれを優しく舐める度に逆巻から甘い喘ぎ声が…
俺は堪らずその突起に吸い付き…ちゅうぅぅ…と唇で強く強く吸い上げる…
「…あああっ!…やあんっ!…」
逆巻の身体がビクッと跳ね上がり、柔らかかった小さな突起が固いしこりに変化していく…

「ああっ!…くっ…んんっ!…
俺は舌で舐め…唇で何度も何度も執拗に吸い上げてその逆巻の喘ぐ声とその固さを舌で楽しむ…
俺は身体を少しずらすと…逆巻の下腹部へと自分の手を進める…

「…やっ…五大…どこ触って……やだっ…」
抵抗する逆巻きに構わず、逆巻が履いているハーフパンツの上から逆巻の其れを少し撫でる…

…逆巻のヤツ……勃起してる…エロいな…
逆巻の其れは先程からの刺激に素直に反応し、大きく固く変化している…その事実がまた俺の性欲をガンガンと刺激してしまう。
俺はハーフパンツに無理矢理下ろすと逆巻のモノを荒々しく掴む。

「ご…五大?!…お前なにしてっ…!」
「…いいから……黙ってろよ…」
俺は逆巻の可愛い其れをぎゅっと掴むと強く上下にしごく。
「…やあっ!!ああっ!!!」

…まだ子供みたいなヤツだから…一人でした事もないかもな…
暴走する性欲に頭の中まで支配される一方で、冷静にそんな事を考えながら逆巻の其れをしごき続ける。

「ご…ごだい…なにして…やあっ!…やめ…ろ…ああっ!!」
「…無理だ……止められん………」
「ああっ!!やっ!!ああんっ!!」
逆巻のモノの先からはいわゆる先走りが大量に溢れてきている…

…さ…逆巻……こんなに感じて……なんてエロい…堪らん!…
俺はその液体を指で絡めながら逆巻のモノを強く激しくしごいていく。
逆巻の其れはその刺激にあわせる様にどんどんと固くなり、裏筋がビクビクと脈打ってくる…

「あああああっっ!!やあああっっ!!」
逆巻のモノの先を強く掴む様にしごくと逆巻の喘ぎ声が一層大きくなる…
…どうやらここが逆巻の弱いところらしい…
すっかり男の本能に支配されてしまった俺にとって、そこは激しく攻めるべき場所…俺は執拗にその部分をしごいていく。

「やああんっっ!!…」
逆巻きの身体が大きくのけぞり、其れもビクンっと大きく脈を打つ。
弱い所を俺にしつこく刺激され、固く勃起した逆巻の先からは止めどなく液体が溢れ出す…

「…あああっ!…ふぁっ…やぁっ!…あっ!あっ!……」
俺の激しい攻めに逆巻の口から漏れる喘ぎ声…
真っ暗で顔はよく見えないが、逆巻の呼吸は荒く苦しそうで身体は小刻みに震えている…
…逆巻…もうイキそうなんだな…
俺も男…逆巻がもう限界に近付いている事がよくわかる。

「…逆巻…イキそうなのか…?」
「………」
逆巻はなにも答えない。
その代わりに逆巻の手が俺の腕をぎゅっと掴む…

…それはイカせて欲しいという合図…
俺はすぐにそう思えた。
俺の腕を掴む逆巻の小さな手…その力強さに俺の逆巻への欲情が一気に溢れ出す…
俺は力を入れて一気に逆巻のモノをしごきあげる。


「…やだぁっ!!…あっ!あっ!…五大!…出ちゃう…ぃ…イクッ!イッちゃうっ!やめっ……あっ…あああっ!!」
「…イケよ!逆巻っ!!」
「…あっあっあっ!!……ああああんっっ!!!」
……ビチャッ!!…

……逆巻の苦しそうな大きな喘ぎ声と共に、俺の手の中の逆巻の塊が大きく脈打ち俺の手のひらに一気に白濁した精液が放たれる……暗くてよく見えないが、収まりきれなかった分が俺の腹部にもかかったみたいだ。

「…くっ…はあっ…はあっ…ごだ…いぃ…ううっ……」
「……逆巻……気持ちいいか?…」

射精の快感に震える逆巻の身体をそっと抱き締めて髪を優しく撫でる…逆巻も俺にしがみついてその快楽に溺れている…
俺にイカされて身を震わせて悶える逆巻のその卑猥な姿に…俺ももう堪らない…

…俺のモノを逆巻に…くわえさせてしゃぶらせたい…
それは一人でする時に何度も想像した事…俺の逆巻への性欲が激しく高まり欲望が大きく膨らんでいく…

「…逆巻…俺のも……しろよ…」
俺がベルトを外し、ジーンズを半分脱いだその時…

ーパッ!!
俺の視界が一気に明るくなる…停電が回復したのだとすぐにわかった。

その明るさに露になった俺の姿…
上半身裸で逆巻に半分馬乗りになり…手は逆巻の精液でベトベト…更に自分のジーンズも半分脱ぎかけている…しかも大きく勃起して下着からはみ出しそうになっている俺の欲情の塊…
その俺の男の本能丸出しの不謹慎な姿に…俺の理性が一気に戻ってくる。

「わーーーーーー!!!」
俺は慌てて逆巻から離れる。
…お…俺はなんて事をっっ!!

「…さ…逆巻…ごめん!!…ごめん!!」
…ああっ!…もう絶対嫌われた!!…もう…どうしたら…
俺は激しい後悔にさいなまれる…

逆巻は必死で謝る俺をなにも言わずにただ見つめていたが…そのまますっと立ち上がると部室の入口へと向かい…そっと手を伸ばす。
次の瞬間、部室の灯りが消え…室内は再び暗闇へと…

「…さっ…逆巻?!」
逆巻が部屋の電気を消した…予想外の逆巻の行動に俺は思わず立ち上がろうとする。
すると暗闇の中、逆巻が俺に急に飛び付いてきた。

「…わっ!……」
俺は咄嗟に逆巻を受け止めて抱き締める。
逆巻は俺に力一杯ぎゅーっとしがみつき…そして俺を上目使いで見つめた。

「…続き……しよ…」
「…え?……」
ぼんやり見える逆巻の顔…俺を見つめるその瞳はうるうると潤み、頬は見た事のないほど紅潮している。

「…俺だって……こーゆー事するのぐらい知ってるから…」
「……逆巻?」
「…好きなもん同士が…こうやって愛し合うんだろ…?」
「……」
…逆巻は恋人同士の愛の営みの事を知っている……俺は驚いてしまった。
まだ子供だと思っていたのに……

「……いいよ……俺…五大としても…」
逆巻はそう言うと茫然とする俺に自分からそっと優しいキスをする…
「…俺…五大の事死ぬほど大好き……だから…だから五大となら…」

あれほど強く打ち付けていた雨はいつのまにか止み…辺りは不思議な程の静けさ…
窓からは月明かりが射し込む…

そしてそれに照らされた俺を見つめる逆巻の顔…
…いつもの子猫の様な甘えたとろける瞳…でも……今はそれだけではない。その甘さの中に逆巻の色気が滲み出ているのだ。

…逆巻……なんて色っぽいんだ……ううっ…た…堪らん………
色気たっぷりの瞳で見つめられた俺…性欲が半端じゃない程ガンガンと刺激されてしまう…
俺の身体の奥がゾワゾワと震え…胸が苦しい程激しく高鳴る…

「逆巻っ!!」
逆巻の甘える顔…俺は堪らず逆巻の身体に抱きついた。
力一杯逆巻を抱き締め、その柔らかい髪を優しく撫でる…

「…本当に…本当にいいのか?……その…俺と…」
「…バカ…何度も言わせんな…」
逆巻は俺の頬を優しく撫でると耳元で甘く優しく囁く…


「……早く……俺を…五大のものにしてよ……」


よく見ると俺の腕の中の逆巻の身体が小さく震えている…
生意気で幼くて…強情でワガママで…そんな逆巻が見せた精一杯の愛情…
俺はそんな逆巻が堪らなく愛しくて愛しくて…

「…逆巻…愛してる…」
「五大…俺も…」
俺と逆巻はお互いをしっかりと見つめて唇を強く重ね…俺はそのまま逆巻をゆっくりと押し倒す…

「…逆巻…逆巻……」
愛する名前を何度も呼び…再びゆっくりとその小さな身体に覆い被さった…




逆巻との初めてが終り…
俺と逆巻は月明かりが射し込む部室で寄り添う。
ついに俺のものになった可愛い愛しの逆巻は幸せそうな顔で俺にぴったりとくっついている…

「…大丈夫か?…身体…辛いか?…」
「…ん……ちょっと痛いけど…大丈夫…」
逆巻は恥ずかしそうに俺を見上げる。

逆巻との×××は俺の想像以上の気持ちよさで…小さな逆巻を組敷く支配感と優越感に、俺自身も歯止めが効かないほど興奮して逆巻をかなり激しく攻めてしまったが…
少し辛そうな逆巻には申し訳ないが…念願叶ってついに逆巻と一つになった俺はとにかく幸せと満足感で心底満たされていた…
俺にしがみついて子猫になっている逆巻…可愛い…かなり可愛い…俺はなんて幸せなんだろうか…

そんな逆巻を見つめながらふと思う…

ー…子供みたいなヤツだから…一人でした事もないかもな…
俺はさっき逆巻のモノを攻めている時に思った事を聞いてみたくなった。
普段なら絶対そんな事は聞けないが…勢いというのは恐ろしいものだ。

「…あのさ…逆巻…お前って…一人でしたりするのか?…」
「……なんだよ急に…」
「いや……その…お前も男だからしてもおかしくないが…なんかお前がそーゆー事するとか想像できなくて…」
「…また俺の事子供扱いして!…俺だって一人でする事ぐらい…あるよ!」
「…え?!…そうか…そうなのか……やっぱり…」
俺はさっきの俺の手でイッた時の逆巻を思い出す…
初めてイク感じではなく…何となく慣れた様子だったのだ。

…こいつ…なに考えながらしてるんだ?…まさか……女の事か?…
俺は逆巻がなにを思いながら一人でしているのかかなり気になる。
俺はもちろん愛する逆巻の事を考えながらしているが…もし逆巻きが考えているのが女の事だったら……なんか嫌だ…そんなの絶対嫌だ!!
俺はなんだかすごく嫉妬してしまって……思わず逆巻に問い詰めそうになってしまう。
あと少しで口から言葉が出そうになった時、逆巻が小さな小さな声でボソッと呟いた。

「…お前の事……考えながら……その…」
「……ん?なんだ?…声が小さくて聞こえん…」
「だから…その………俺はお前が大好きだから!いつもお前の事考えながらしてたのっ!!」
「…え?……………」

「だって…なかなかしてくれないから……俺は五大としたいってずっとずっと思ってたのに…いっぱい甘えてたのに…お前は真面目だから……」
俺にしがみついて拗ねる様な上目使いで俺を見つめる逆巻…

…逆巻も俺とやりたいと思っていた……まさか逆巻がそんな風に思っていたなんて…ううっ……逆巻…なんて可愛いんだ…

「逆巻っ!!!」
俺は堪らず逆巻を抱き締める。
愛する逆巻にそんな可愛い事を言われてしまっては…一度は収まった俺の性欲がまた暴走してしまうじゃないか!

「…もう一回しよう!」
「えっ?!」
「俺も逆巻が好きで好きで仕方ない!もう一回したい!いいか?」
俺はそう言うなり逆巻の唇に貪りつく。

「んんっ……」
俺は深く深くじっくりと口づける…


「…もう…五大のバカ…いちいち聞くな…」
唇をそっと離して囁くとろける様な逆巻の声…
俺は堪らず再び逆巻の身体中に舌を這わせる。
俺と逆巻の甘い時間がまた始まり…俺は…逆巻の全てで満たされる…

…逆巻…もうめちくちゃに抱いてやるからな…
そんな風に思う俺…
あ〜…すっかり本能に支配されて…俺の理性はどこへやら…

「…くぅっ……あぁっ………」
俺に全身をまさぐられて子猫の様に甘い声で鳴く逆巻が愛しくて愛しくて…
その小さな身体を強く抱き締めて……俺は再び本能に支配される…





次の日の部活の時間。
これから始まる練習に向けて、俺は仲間達と部室で着替えている。
もちろん昨日ようやく俺のものになった可愛い可愛い逆巻も…しかし、今日はただの部員の一人だ。

学校での俺と逆巻はただの友達であり仲間…だから、朝から逆巻とは何事もなかった様に普通にいつも通りにしている。
逆巻もわかっているのかいつもの生意気でワガママな逆巻だ。

授業中から部活が始まるまで…ここまでは良かった…なんとかなった。
でも…俺達が×××をしたのは、仲間みんなで着替えているこの部室……今思うとなんて不謹慎な…
あまり考えない様にしていたが…ダメだと思う事ほどしてしまうという人間の性か…俺が真面目過ぎるのか…
いざ部室に来るとやっぱり思い出してしまう…

…い…いかん…思い出してしまってはダメだ。周りには何も知らないみんなもいるのだ…逆巻とまともに見られなくなってしまう…ダメだ!ダメだ!
俺は必死に自分に言い聞かせる。

表では平静さを装っているものの…俺の内心は動揺しまくり…
動揺を隠しきれずぎこちなく着替えていると、俺の手からタオルがバサッと落ちる…それを拾おうとしゃがんだ俺の目に映った部室の風景…

………あっ!…
それは正に昨日逆巻を激しく攻めている時に見えた風景…俺の脳裏に一気に昨日の逆巻との×××が鮮明に甦ってしまう!
真っ赤になってしまう俺…

…うわ…マズイ!!マズイぞ!!
俺はなんとか平静を取り戻そうと慌てるが…そんな時に限って少し離れた場所にいる逆巻と目が合ってしまった!

あ!…逆巻も俺に負けないぐらい赤い顔をしてるじゃないか!…もしかしてあいつも俺との×××を思い出してるのか?!
逆巻の照れてる赤い顔……それが…その顔が…昨日の俺に抱かれて激しく喘ぐ逆巻とダブってしまい…

身体中の血液が一気に顔に集まったみたいにカーッと顔が熱くなり、胸が尋常じゃない程ドキドキと高鳴って…俺の身体の芯がきゅーっと疼いて…
…あ……マズイ……身体が火照ってきてしまった…

「うわーー!!五大キャプテン!どーしたんですか?!」
「………え?…」
部員の一人の大きな声にハッとする…

ポタッ…ポタッ…
ふと見ると俺の足元に真っ赤な点々が……

「キャプテン鼻血が出てますよっ!!」
「……あっ…………」
…昨日の逆巻との甘い時間を思い出し…一気に頭に血が上った俺の鼻からポタポタと鼻血が…

「大丈夫ですか?!お…おい!誰がティッシュないか?!」
「あ!俺があります!!」
慌てふためく部員達…

「す…すまん……」
俺は部員からティッシュを貰い鼻血を押さえる。
ふと逆巻を見ると…そんな俺の心の内に気が付いたのか、なんともいえない嬉しそうな恥ずかしそうな顔…
これ以上はマズイと思いつつ…俺はまた俺に組敷かれて悶える逆巻のエロい顔と自分の快楽を思い出してしまう…
……ううう…逆巻………またやりたい……

そんな事ばかり考えている俺の鼻血が止まる訳がない。
押さえているティッシュから染み出た俺の鼻血がまたポタポタと…

「うわーっ!キャプテンまた鼻血がぁっ!!」
「…す…すまん……」





念願叶ってやっと逆巻の身体も心も全部俺のものになり、心底満たされた俺…しかし、そんな俺にまた大きな悩みが出来てしまった…
それは…一日の大半を過ごすこの学校で、愛する逆巻といつまで「仲間」だけでいられるかという事と…もうひとつは…

俺はまたすぐにでも逆巻と×××したいが…次はどうやってそんな雰囲気に持ち込むか…という事…
今回はあんな成り行きで勢いに任せてやってしまったが…次はどうしたらいいものか…真面目な俺がシラフで攻められるのか?でも…攻めなければやれない…でも…かなりやりたい……またすぐにでも逆巻とやりたい…
あんな気持ちよさを知ってしまった俺は一体どうしたら…

あ〜…俺の苦悩は続く…

ようやく男としての悩みをを一つ解決したと思ったら、それが新たな悩みをを生んでしまい…俺はガックリ。

…逆巻…お前のせいだからな!!お前がそんなに可愛いから!…俺をこんなにしやがって…この罪は重いぞ…ずっと俺のそばにいて貰うからな!

俺は溢れる鼻血を押さえながら、憎らしい程可愛い逆巻をそっと見つめる…すると周りをそっと見て誰も気付いてない事を確かめた逆巻が、恥ずかしそうにニコッと俺に微笑む…
…うう…逆巻すごく可愛い…

俺はきっと一生逆巻の事で悩むんだろうな…でもそれはつまり俺と逆巻がずっと恋人同士でいられるという事…それなら悩むのも悪くない。
俺の大好きな逆巻にずっとずっと悩まされていたい…悩んで悩んで逆巻と向き合っていきたい…そんな風に思ってしまう自分に、俺は本当に逆巻を愛しているんだと痛いぐらいに思い知らされる。

…あ〜逆巻………本当に可愛い!可愛すぎる!…ずっとずっと俺の事悩ませろよな…

逆巻…大好きだ!





*五大主将…思いを遂げられて良かったねぇ…と思わず言ってしまいそうな感じです。管理人も書いててすごく幸せでしたね。真面目な五大と可愛い逆巻…逆巻は可愛い中にも色っぽさがあると思いますね〜そこに夢中な五大くん…あ〜可愛い!この二人はまた書きたい…
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