嫁に来ないか!〜after story〜
俺と土方がお互いの気持ちを確かめあってから二ヶ月が過ぎようとしていた。
晴れて恋人同士となり、幸せ一杯の俺だったけど…最近はちょっと様子が違う…
その原因は土方と俺との恋人同士としての関係…

最近、土方はやたらと俺に触れてくる様になっていた。
部屋にいれば、すぐに俺を抱っこしたり無理矢理キスしてきたり…しかも…かなり濃厚なのを……学校にいても誰もいなくなって二人っきりになると手を繋いできたり…とにかくいつもいつも俺のどこかしらを触っている。

…土方は俺と恋人同士として最後まで進みたい…つまり…俺と×××したいって思ってる……俺は何となく土方の気持ちに気付いていた。
俺だって土方の事が大好きだ。恋人同士になったあの日から、俺の気持ちは何一つ変わらない…それよりもっともっと土方の事を好きになっている。手も繋いだしキスもした…深いキスだって…その次はそーなんだってわかってる。俺も大好きな土方ともっともっと深く繋がりたい…心も身体も一つに…なんて思っているんだけど…

でも…そんな土方への愛情溢れる俺がその先へ進めないのはある理由があるからで……
俺がどうしてここまで土方との深い繋がりを拒むのかというと…それは……はっきり言ってしまうとすごく恥ずかしいんだけど……土方のアレがすごく大きいという事!…

前に闘球部の合宿で一緒に風呂に入った時に思わず見てしまった土方の下半身の男の塊…それはとにかく大きかった。
土方と同じぐらい身体の大きいキャプテンの三笠のも見えたがそれはそれなりで…とにかく、あいつのは群を抜いて大きかった。土方のと比べたら俺のなんて子供…いや、赤ん坊みたいなもんだ。
その時は単に…さすが土方のはでけーな…なんて軽く思っただけだったけど…まさか、本当に土方と俺が恋人同士になって…土方と×××する事になって…そのやたら大きいモノが俺の中に入る事になるなんて…想像すら出来なかったし。

早く土方と一つになりたい…最後まで進みたい…と願う反面…正直言って、あの大きなモノを受け入れる怖さもあったりして。
あんな大きいモノが小さな俺の中に入るとはとても思えない…でも…入らなかったら土方と一つにはなれない…つまり……×××出来ない!
恋人同士にとって、愛を確認し合う×××をする事はすごく大事だって俺は思っている…それをするからこそ恋人なんだとも思う。

土方はとにかく色んな事がデカイ男だ。
多分だけど性欲も…×××もすごく強いだろうな……だから土方の欲求に答えられなければ…そんな俺を嫌いになっちゃうかも知れない。
アイツの溢れる欲求を満たしてくれる誰か別のヤツを好きになっちゃうかも…そして俺から離れてしまうかも…そう思うとすっごく怖くて怖くて仕方なくて…
土方を失うなんて…今の俺にはとても考えられない…
土方が誰か別のヤツを好きになるなんて…絶対嫌だ!土方は俺のもんだ!…そんなの……絶対絶対絶対ダメだ!!

誰にも言えない俺の密かな思い…それに支配されてしまっている俺はなかなか冷静に土方との事を考えられなくなってしまっていて…
正面から土方と向き合えなくなっていた俺は自然と土方を避ける様になっていた…

「なぁ風見!今日、お前ん家行ってもいいか?」
「今日は親がいるからダメ。」
「明日遊びに行こーぜ!」
「火浦達も誘ってみんなで行こうぜ。」
俺はなるべく土方と二人きりにならない様にとにかく避けて避けて逃げまくる…そんな事したって何の解決にもならないって事はわかってたんだけど…冷静さを欠いてた俺にはこうする事しか出来なくて…

三笠や火浦達も急に変わった俺の土方への態度に疑問を持ったみたいで、なにがあったか聞いたりしてきたけど…まさか土方と×××出来ないから逃げてる…なんて恥ずかしくてとても言えねーよ!
いつまでもこんな風に土方から逃げてていい訳がない…逃げててもなんの解決にもならない…頭ではそうわかっていたんだけどどうしたらいいのか全くわからない…なんとかしたいと思いつつ、誰にも相談出来なかった俺はただひたすら土方を避け続けていた。それが土方を傷付けている事も知らずに……

そんな日々が続いたある日の放課後…
「風見!一緒に帰ろうぜ!」
「ごめん!用事あるから…」
俺はいつも通り土方から逃げる様に教室を出た。

俺はいつもの帰り道を一人で歩く。
土方と一緒に帰らなくなってどれぐらい経つのだろうか……いつも優しい笑顔で俺の隣を歩いていた土方は今はいない。
毎日毎日一緒に帰って…別に何を話してた訳じゃない。バカを言い合ったりくだらない話をしたり…他愛もない事ばかり。時々寄り道して二人で買い食いしたり…本当に土方と一緒にいる事が当たり前の毎日で…

…土方と過ごす時間はすごく楽しくて穏やかで…それを失った今…俺にとってかけがえのないものだったって思い知らされる……自分が土方と向き合えなくて避けているとはいえ、俺は土方と一緒にいられない事が堪らなく寂しい。
毎日考えるのは土方の事ばかり…思うのは土方の事ばかり…
心がすごくモヤモヤして苦しくて…考えても悩んでも少しも気持ちが落ち着かない。
…このままじゃダメだ……でも…どうしたら…どうしたらいいんだろーな…

俺はそんな事を考えながら一人下を向いたままぼんやり歩く…
家の前まで来ると…うつむいて下ばかりを見ていた俺の視界に見慣れた足が…俺はハッとして顔を上げる。
……もしかして…

「あ!…」
「よぉ、風見…」
「土方!!」
……俺の予想通り、その見慣れた足の持ち主は…俺の家の前で待ち伏せしていた土方だ!
…まだ俺の気持ちは土方と向き合える所まで来ていない!まだ土方と話せない!……俺は逃げようと慌てて走り出そうとする。

「今日は逃がさねーぞ!…」
土方は逃げようとする俺をひょいと軽々抱き抱えるとそのまま足早に家の玄関をくぐる。
土方の力には敵わない事はわかってるが、俺はなんとか抜け出そうとジタバタ…
「…やめろって!親がいるから…」
「嘘つくな。車もねーし、まだ帰って来る時間じゃねーだろ!」
いつもは鈍感な土方にしては鋭い…確かに両親はまだ仕事…妹達も保育園で家には誰もいない。

「お邪魔します!」
土方は玄関にずかずかと上がると俺の部屋に一直線…俺がどんなに暴れてもお構いなしだ。
土方は俺を抱えたまま階段を勢いよく登り…俺の部屋に入ってドアを閉めると俺をそっと下ろした。

「さあ、これで逃げられんぞ!」
土方はドアの前に立ちはだかる。
「ううっ…」
土方は座り込む俺のそばにそっと寄り…俺をぎゅっと抱き締めると俺の唇に優しくキスをした。
土方の溜まった想いが爆発するかの様にそのキスはどんどん激しくなり…あっという間に土方の舌が俺の口の中に…土方の舌は俺の舌を激しく絡めて離さない。

「……くっっ…や…やだ!やめろ!」
俺は思わず土方を振り切る様に両手で身体を突き放す。普段なら俺の力ぐらいでなんとかなる土方じゃないが、俺の様子にはっとしたのか素直に俺の身体を開放した。

初めて見る土方の悲しそうな顔…
「なんだよ!風見!なんで俺の事避けんだよ!」
「……」
「俺の事嫌ならそう言えばいーだろ!」
「……そんなんじゃねーよ!」
「だったらなんで!…」
俺に激しく詰め寄る土方…いつも穏やかな土方の滅多に見せない切なく悲しい顔。
土方の俺への真剣さが伝わってきて…俺の心臓はドキドキと一気に高鳴る。

土方の真剣な俺への思い…土方は俺とちゃんと向き合おうとしてくれてるんだ…俺も…逃げてちゃダメなんだ…俺も…ちゃんと土方に話さないと…俺の気持ちをちゃんと…………
土方の思いが伝わり、そんな思いで一杯になった俺はそっと口を開く…

「………あっ…あのさ土方…お前……俺と最後まで…したいんだろ?」
「……え?…最後までって?」
「……もう!鈍いなぁ……つまり…その…×××って事だよ!」
「…あ……その事か……でもなんで俺がお前とやりたいってわかるんだ?」
「バカ!…なんでって…あんなにしつこく俺にベタベタしやがって…あんなにされて気付かない訳ねーだろ!」
「ははっ…それもそうか…」
「俺だってお前と…してもいいって…思ってるけど…」
「じゃあなんであんな態度とんだよ…俺の事避けて…俺すっげー寂しいぜ……」
土方は真剣な眼差しで俺を見つめている。
そのまっすぐな熱い視線に捕らえられてしまった俺に、もう逃げ場はない…俺は観念して全てを話す覚悟を決めた。

「くそーっ…はっきり言うぞ!」
「なんだよ!…」
「お…お前のが………デカイから怖いんだよ!!」
「………はぁ?」
俺の言葉に驚く顔の土方…どうやら予想もしなかった理由らしい。

「俺は身体が小さいし、お前のその大きいのが入らないかもしれない…つまりお前と×××出来ないかもしれねーんだ。そしたら俺はお前の欲求にずっとずっと答えられない…きっとお前はそんな俺の事なんて好きじゃなくなるだろ?…俺…お前だけには絶対嫌われたくねーし…お前を失うなんて…絶対嫌だから……」
「……なんだよ風見…そんな事悩んでたのかよ………じゃあ…俺の事避けてたのも?」
「お前…二人きりになるとすぐそんな雰囲気にしたがるだろ?でも…俺も自分でもどうしていいかわかんなくて……」
「はっきりそう言えばいいだろう…」
「ば…バカ!…そんな事恥ずかしくて言えるかよ!」
「……ははっ…なんだ…俺はてっきり風見が俺の事が嫌いになったのかもって……」
「嫌いになる訳ねーよ!!俺…土方の事すっごい好きだ!お前がすごく大事だ!…だから、お前と最後までしてもいいって思ってるけど…でも…初めてだからすごく怖くて……」
俺はずっと悩んできた自分の心の内全てを土方に晒けだし…なんだかすごく恥ずかしい…顔が燃える様に熱くなり、赤くなっていくのが自分でもわかった。

土方はそんな俺をじっと見ていたが…
「…風見…可愛い!!」
ニコッと優しく笑うとガバッと俺に抱きつく。
「おっ…おい…土方!」
「お前…そんな事悩んでたのかよ…」
「…そんな事って……俺には大事な事なんだ!」
「まったく…一人で悩みやがって…可愛いな、お前は…
「…可愛いとかゆーな…」
強く抱き締めたまま、土方は優しく微笑んで俺の髪をそっと撫でる…
身体の大きな土方に俺は丸ごと包まれてしまう…聞こえてくる土方の力強い胸の鼓動…久し振りに感じる土方の体温…前と変わらず温かくて優しくて…俺はその温もりに身体の力が抜けてしまって…全身を委ねてしまう…


「…なぁ…風見!」
「……ん?」
「俺…風見の事すっげー大好き!お前は俺の事好き?」
「…うん…だからなんだよ」
「…お互いこんなに好きなのに……入らない訳ねーだろ?」
土方はそう言うとニコッと笑う。
……どういう理論だよ…
土方らしい考えに俺は思わず笑ってしまう…土方に笑顔でそう言われると自然とそんな気がしてきてしまうから不思議だ。
屈託のない土方の優しい笑顔に、俺の心のモヤモヤが少しずつ晴れていく…

「じゃあ…優しくしてくれるか?」
土方は少し考えて…
「う〜ん…それは無理だな!」
「…なっ…バカ!普通は嘘でもわかったっていうところだろ?!」
「嘘はつけん。だってずっと我慢してたんだぜ?!……俺…風見とやりたくてやりたくて仕方ないし!…多分やったら気持ちよくてそんな事忘れちまうだろうしな……ごめんな!先に謝っておくぜ!」
…先に謝るって……さすが、実直素直な土方だぜ…
俺はその言葉に正直怯む…

「………やっぱ怖い……」
「大丈夫。優しくはできねーけど、お前の事…大切にする。」
「……本当に?」
「嘘はつかん!」
土方はそんな俺の顔を大きな手のひらで優しく包むと自分のおでこを俺のおでこにくっ付けた。
ぐっと近付く土方の穏やかな顔……俺はこの顔に弱いんだよなぁ…
俺の顔に伝わる土方の手の温もりとすぐそばにある優しく穏やかな笑顔に俺は簡単に負けてしまう…

「………それなら…しても…」
「じゃあ…このまましようぜ!」
「ちょっ…ちょっと待てって!心の準備が…」
「お前はいつまで待ったって心の準備なんて出来ねーよ!」
…確かにそうかも…

「風見!」
「うわあっ……」
ドサッ…
俺は土方にあっという間に押し倒される。
俺を見つめる土方の男っぽい顔がすぐそばに…俺の胸がドキドキと一気に高鳴っていく…
土方は俺の耳元でそっと囁いた…

「なぁ風見…こーゆー事してもいいって事はさ…お前は俺と一生一緒にいてくれる…って思っていいのか?」
俺の大好きな土方の優しい穏やかな笑顔…俺はもう素直に自分の気持ちを土方に伝える…

「……う…うん…………いいよ…お前とずっと一緒にいても…」
俺の言葉に土方は満面の笑みを見せ…俺をぎゅっと強く抱き締めた…

「あ〜…風見大好き!」
「…俺も……俺も土方が大好き……」
俺も精一杯手を伸ばして…その大きな背中にしがみついた。


結果としては…
土方のいう通り…本当に入っちまったんだよな…
もちろん、最初はすごく痛くて時間がかかったんだけど…土方は俺が慣れるまでゆっくり付き合ってくれたんだ。

…土方との初めて…それは痛さより幸せの方が大きくて…大好きな土方とやっと一つになれて…土方の欲求も満たしてやれて…そしてなにより二人の愛を確認出来て…俺は本当に幸せで仕方なくて…

あんな大きいのが俺の中に入るなんて…俺の身体は
どうなってんだよと思いつつ…最後には俺もすっかり気持ちよくなっちゃったんだよな…恥ずかしいけど!

俺は土方に優しく抱かれている最中ぼんやり思ったんだ。
…土方の言う通り、好きならどんな事でも大丈夫なのかも…っていうか…土方が強引に大丈夫にしちまうんじゃないか……って…
さすが土方だぜ……

俺は土方とずっと一緒にいる…って決めたんだ。
もしかしたらこれから先もこんな事があるかも知れない…でも…土方がいればきっと大丈夫!
…俺は土方がいれば大丈夫なんだよな!







*内容的にどんな話なんだか…という感じですが…この二人はラブ度高い↑ので、最後までさせてあげたい!…と思って書きました〜土方さんの大きい設定は妄想ですが…最終話的に書きましたが、この二人は多分また書くと思います!
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