6.変態白石 / ギャグ

「お、スカートの長さ変えたんや」

「……なんでわかるわけ?」

「いつも見てるからに決まってるやろ?」

「え?」

「男心くすぐるちょうどええ長さや!無駄ないで〜」

「別に男視線なんてどうでも良いんだけど」

「それにしてもほんま脚綺麗やなあ」

「聞いてる?」

「あ、もちろん脚だけやないで!カーディガンから覗く指とか」

「ねえ」

「歩くと揺れるポニーテルとか」

「ねえってば!」

「笑ったかおもええよなあ」

「全然人の話聞かないね!」

「やからいつも目で追ってしまうんや」

「というか聞く気ないよね、しかもそれストーカーだよね!?」

「転校してきた時から俺が守ったらなって思ってたんや」

「違うクラスだったよね!?おかしいよね!」

「毎晩考えながら寝るんや、そしたら夢でも会えて一日中一緒やねんで」

「なにそれ気持ち悪いんだけど」

「夢の中では素直やのにツンデレさんやな」

「いや、夢は私じゃないからね?」

「でもそんなとこも好きやで」

「え、なに?告白?」

「教室やなかったら今すぐ抱きしめて髪のにおいかぎたいわ」

「教室じゃなくても拒否するからね、ていうか変態だね」

「え?今なんて言うたん?」

「やっと返事したね!私もここまで付き合うとか自分の優しさに驚き」

「なあなあなんて言うた?」

「拒否する」

「そっちやなくて」

「変態?」

「もう一回」

「変態!」

「……!!!んんーっ絶頂!!!!!絶頂!!!!!」



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