「地方チャンピオントーナメント?」
秘書から聞いた辞を素っ頓狂な声で繰り返した。
そんな俺を気にとめることなく彼女は説明を始める。
「はい。地方のチャンピオンが一つの地方に集まりトーナメントを催す…と言う企画ですね。」
「ほぉー…ついにこの地方も参加か。」
「えぇ、#name#さんのおかげでこの地方も賑わい有名になりましたから。」
ぺこりと頭を下げる秘書に俺は慌てて返す。
「そんな。俺だけの力じゃないよ。君やこの地に住む皆が俺の声を聞いて頑張ってくれたおかげで…」
「それでも」
俺の声を遮り秘書が声を上げる。
彼女が俯いていた顔を上げると、喜びや嬉しさ、昔を思い出すのか少し悲しそうな複雑な表情をしていた。
言葉では表せない色々な気持ちを抱え彼女は次の句を声に出した。
「私は…私たちは貴方に救われたんですよ。」
そう言う彼女の表情は初めて会った時では考えられないような晴れやかですっきりした顔だった。
俺も少し困ったように微笑んでその話は終幕。
地方チャンピオントーナメントの日程やその周辺の予定などを粗方決めていく。
トーナメント期間は一ヶ月。場所はガラル地方。俺の故郷だ。
ガラルは昔からお祭り大好きな人たちが多いので開催地のシュートシティ含め大きな街はお祭り騒ぎだろう。
更にガラル地方特有のダイマックスレイドバトルのできる巣穴。そこにチャンピオンが協力し挑戦するとか…イベント豊富だな。
何はともあれ久そぶりの故郷。兄貴にも会えるし俺がチャンピオンを目指す理由となった人たちがいる場所だ。
郷愁の思いと胸に宿る熱い気持ちが俺を高ぶらせる。
さぁ、暴れ回ろうじゃネェか。