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記憶と鍵 1
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檻に閉じ込められる様に建てられた" 才囚学園" で生活をする事になって数日。

学園生活の中で、学園長であるモノクマから手にしていた愛の鍵を使うように言われ、夢の中で王馬と過ごした出来事を忘れる事が出来なかった最原はベットから起き上がると冷たい水で顔を洗う。

「大丈夫・・・よし、行こう。」

最原はいつも通り、学ランに袖を通すと部屋を出ていつものように食堂に向かおうとすると王馬に呼び止められる。

「最原ちゃーん」
「あ・・・王馬くん、どうしたの・・・?」
「ねぇねぇ、最原ちゃん・・・僕は覚えてるからね」
「っ・・・え、」

何を、と聞く前に王馬から襟元を掴まれ、息が詰まる。

「っ・・・ま、さか・・・覚えてるって・・・」
「忘れるわけないじゃん・・・最原ちゃんも、でしょ・・・?」
「や、めてよ、王馬・・・くん・・・」

(心臓が痛い。あれは夢、だったはずなのに・・・)

「夢じゃ片付けさせないよ、俺」



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