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記憶と鍵 3
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「っ、ん・・・な、に・・・して・・・」
「最原ちゃんこれ嫌い?」
「待って・・・こんなの・・・」

(きっとまた夢みたいに・・・)

「・・・嘘だよ、って言って欲しかった?」

いつも聞いている声なんかじゃなく、どこかイラついている様な声色で・・・

「っ・・・!!」
「オレを興奮させる様なことしてって言ったの忘れたの?」
「忘れて、ないよ・・・だから、王馬くん・・・」
「そうだよね。だからさ、最原ちゃんにはもう少しオレの遊びに付き合って欲しいんだよね・・・」

不意に頬を伝う指先の感触に、ぴくりと反応しては王馬から顎を掴まれ、唇が触れ合う。

「んっ・・・」
「っ・・・はぁ、王馬く・・・っ」

唇を押す舌の感触と吐息の熱さに、力が抜けて互いの舌が絡む。

「ふ、ぁ・・・んぅ・・・んっ・・・」

頭がくらくらする。

自分よりも体格の小さい王馬から見下ろされるのも、まさかこんな事になるなんて事も、最原を戸惑わせるには今の王馬の立場からしたら簡単なことだった。



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