ひねくれ者が黙った理由




「ねぇ星くん、ちょっといいかしら」
「なんだ?東条・・・」

休憩時間に東条は星へ声を掛けると、ベンチに座っては話しかける。

「あなたの帽子って取ったらどんな髪型なの、見たことないから取ってみてくれない?」
「別に構わねぇが、なんでいきなりそんなこと言うんだ?」

不思議そうにそう言いながらも帽子を取ると、そっと星の額に口づける。

「な・・・っ・・・」
「星くんって可愛らしい髪型なのね、見せてくれて嬉しいわ。これはほんのお礼よ・・・あと、この帽子は洗っておくわね」

星の被っていた帽子を手にすると東条は楽しそうにその場を後にする。

呆気に取られるも慌てて、東条の後を追う。

「待て、東条・・・!返せ・・・」
「嫌よ、どうしてそんなに慌てるの?」

(それは、お前があんなことするからだろうが・・・)

思い出しては頬が熱い。
隠したくても隠せなくて星は1人頭を抱えた。



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