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▽2017/07/04(10:39)

スタースクリームの短編には挙げられないほど短いお話。
曲をイメージして物語を書くことはあまりしないですが、聞いていて好きだなあと思ったのでインスパイアされて書いてみました。いつかコピーしてみたい、好きなバンドの曲のひとつです。ここに来てくださる方だとあまりご存知ないかもしれないです。是非この機会に曲とともにお楽しみください。
*曲の個人的な解釈ですので苦手な方はオススメしません。
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『星の恋人』



孤独を感じない体質だった。
独りでいたって平気だ。

学生時代は学校行事の余り物に声をかけて、率先して友達の輪から抜けて、いい子だと言われたけれど、そんなくだらない評価よりも私はどうしても独りになる口実が欲しかったのかもしれない。

独りが好きだったのにな。



「スタースクリーム?」

誰かが呼んだ声がして振り返ったが、そこには誰もいない。路線バスが横を抜けてようやく、信号が青になっていたことに気が付いた。慌てて握った原付バイクのハンドルはまだ冷たくて、肌に突き刺さるような心地がするけれど、前に進まなければならない。
前へ。

林を右手に、下りの坂道を滑るタイヤの空気圧は、もう何ヶ月も見ていない。外に出るのが億劫なくらい寒くて、凍えるように星がちかちか光っていた。

ああ、あの一つ一つが燃えているなんて。冷たい涙のように非情に光るのに、それが何故燃えるのか、私には理解出来なかったし、とても儚い気分になった。

「スタースクリーム?」

もう1度呼んだのに、今度はだれが答えてくれるのか想像しようともしなかった。下り坂が終わると急な上り坂へと変わる。渓谷は静かな森の中で、私以外の車はもう見えなかった。

先の見えない道をエンジンを吹かせながら行けば、たまにちかりと赤のテールランプが見える。前方を走るバスは回送の文字。やはりここには自分しか居ないのかもしれない。

もうすぐ日付が変わるーー


視界の10パーセントしか見えない夜空で、大きな光が落ちてゆくのが見えた。


「スタースクリーム?」

明確な目的を持って呼んだ声は、透明なバイクの音がかき消した。

星の恋人//Drop's

20170704

スタスク

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