バレンタイン

*学生リドルと同級生ヒロイン


「リドル!トリックオアトリート!」
「ほら、この僕がわざわざ用意してやったんだ。ありがたく受け取りなよ」
「いだっ、ちょ、投げることないじゃん!てかお菓子もってたの?!悪戯したかったのに!」
「お前みたいなのがいるからな」
「くっそアブラクサスめ!リドルはお菓子なんて持ってないって言ってたのに!」
「……ナマエ、君、なんて格好してるんだ」
「え?悪魔のコスプレ?何だったけ、サク?サキュ?ナントカっていう」
「……自分で選んだのか」
「ううん、ヴァルブルガ様がくれたの」
「制服を着ろ」
「え〜!ダンブルドア先生は褒めてくれたよ!」
「まさか、その格好で寮の外に出たのか?」
「朝ごはん食べにいったし、お菓子もらいにあちこち行ったけど?」
「…………sult」
「えっ?何て?」
「ハァ……ナマエ、トリックオアトリート」
「…あっ!さっきオリオンにあげたのが最後だ。じゃあリドルにもらったキャンディ返す!」
「僕はキャンディなんて嫌い。悪戯決定ね」
「そ、そんなぁ〜」


リドル、杖をふる


「ちょっと!なにこれ!しかも無言呪文で杖奪ったわね!」
「何ってバスタオル?まぁ、風呂上がりスタイルってとこかな。杖なしの魔女なんて、牙と爪を失ったライオンみたいなもの、つまり、ただの子猫だ」
「リドルのどすけべ!変態!」
「サキュバスの格好して歩き回るナマエは僕以上のどうしようもない変態だな」
「魔法なんて反則!」
「魔法使いが魔法を使うのは当たり前だろう。ほら、僕のローブを羽織っておけ。そんな貧相な体を見せらる僕の気持ちを考えろ」
「何よ!バスタオルにしたのはリドルじゃないの!」
「ぎゃんぎゃん喚くな。とっとと着替えて来い」
「ふん!リドルバーカ!」









「おいアブラクサス、いるのは分かってる」
「おやおや。見つかっていたとはね」
「……見たのか」
「可愛らしい淫魔の子猫ちゃんかい?」
「貴様、」
「落ち着け。あのままの姿でナマエに外を歩かせるわけにはいかないだろう。リドルの所へ行かせた機転を褒めてもらいたいものだ」
「片っ端から忘却術をかけるのは面倒だな。しかもダンブルドアにまで肌を見せるとは」
「そういえば、ヴァルブルガとオリオンが楽しそうにナマエの写真を撮っていたが?」
「……そうか」
「(奪うか、それとも献上させるか)」
「奪った上でオブリビエイトだ。考えていることが顔に出ているぞ」
「ぐぬぬ…わたしには写真をくれないのかい?」
「…アバダ、」
「、冗談だ!」
「ふん、」


ジェラシーのハロウィン


sult:ふしだらな女、尻軽女