同年代の炎








焔ビトを弔った後は太鼓の音色と共に花火が上がる
まるで祭りのように賑やかだった。



「まるで祭りだな(汗)」

「原国式の告別式ともまた違った
ここでの特別な弔い方でしょうか」



大隊長桜備と中隊長火縄は花火を見上げる



「トビ共は修理をしろ!!!
今の弔いで家が壊れちまった奴は詰所に泊まってけ!
修復作業が終わるまで俺たちが面倒を見てやる!!」

「紅ちゃん今度は私の家壊して〜〜ん♡
私も紅ちゃんと一緒に暮らしたいわァー♡」

「ダメだ!!!(怒)」

「なによう♡」

「あいつの家はぜってエ
壊れねェように補強しとけ…」



紅丸を狙う青髭に燐子が怒り
紅丸は隊員に補強の指示を仰いだ。

そして隊員らは家の修理を初めて
燐子も屋根の上へ上がり修理を手伝い始める。

すると第8も修理が落ち着かないと
目的だった白装束の調査も進まないと判断し、
手伝う事となった。










「この木材ここで良いか?」

「あ?……なんで第8が」

「俺たちも手伝えば早く終わるだろ」

「頼んだ覚えはねえぞ」



燐子が修繕している屋根に森羅が行くと
さっきのやり取りの後だからか
いつも以上に燐子が睨みを利かせていた。



「環といい なんで女消防官は口が悪いんだ(汗)」

「ああ?知らねえ奴と比べんな」

「お前の同期だよ 今年から消防官になったんだろ」

「同期い?あの暇そうな大会やってた奴らか」

「新人大会のこと言ってんのか?
あれは特殊消防隊の行事だ!」

「ふん アタシがいないところで1番になったって
ここ(浅草)では所詮2番なんだからな!」

「何ィ?ならやってみるか?(怒)」

「…その足無くなっても知らねえぞ?」

「!…(汗)」ドクンッ…

「燐子!第8に構ってサボってんじゃねえ!」

「!、すいやせん!!
テメェのせいで怒られたじゃねえか!
ここは良いからさっさと離れろ!(怒)」

「…悪かったよ」



燐子が手を払うと森羅は自分も悪かったと思い
素直に謝ってその場から離れていった。



「さすが燐ちゃん!
同年代の男にも負けじと張り合ってんな!」

「当たり前だろ!
女だからって口が悪いだの
物珍しそうに見てくる所も嫌いだ!」

「燐ちゃんは俺らとなんら変わりなく
修繕まで出来ちまうもんな!」

「ああ!屋根修理ならお茶の子さいさいだ!」



燐子は作業しながら辺りを見渡すと
確かに第8は全員修繕工事を手伝っていた。
皇国っていうのはお高く止まってるイメージだったが
管轄でもない町の修繕にまで手伝うのかと
少し緊張感がほぐれた気がした。










修繕は夕方まで続き、
日が暮れると作業ができない為 中断した
然し第8も手伝った事によって
作業はいつもより大幅に進んだ。



「第8の隊員もありがとな!助かったぜ!」

「いえいえ」



隊員達が詰所に帰っていく中
燐子も詰所に入ろうとすると
森羅とアーサーそして環の3人が声を掛けた。
ちょうど3人は今年から消防官になった。



「おい 挨拶くらいさせてくれ。」

「!」

「俺はアーサー・ボイルだ。」

「環古達…なんで私まで」

「俺は森羅日下部だ。
こっちの呼び方だと日下部森羅。
ここにいる2人も今年から消防官になったんだ。
お前の名前は?」

「……明澄燐子。
念を押しとくけど皇国式の名前なんかで呼ぶなよ。
皇国と馴れ合うつもりはねえからな。
若が面倒くさい奴らだって言ってたし。」

「その腰にあるもの
やはりお前も剣を極めし者か…」

「剣じゃない!刀だ!(怒)」

「刀?」

「そうだ うちの刀鍛冶が作ってくれた
高温にも耐えられる特製の刀だ。
むやみに振り回す奴とは違う。
分かったらもう話しかけ、」

ドンッ!!
「燐子ー!1人で抜け駆けすんなー!!」

「足から炎出してた奴!
なんか面白いことやれー!!」

「ヒカ!ヒナ!背中にのしかかるな!
それに皇国の奴らに懐くな!!」

「別に懐いてなんかいねーよ!コロスぞ燐子!」

「こいつさっき足から火出てたんだ!
なんか面白いことやれ!」

「面白いことォ?
なら俺のブレイキングダンス見せてやるよ」



そういうと森羅は地面に背中と手をつけて
足から炎を出しくるくると回り出した。



「わあー!独楽みてえー!」

「アホみたいに回ってやがるぜ!」

「アホが移るから逃げようぜ!」

「テメェが鬼な!ヒナ逃げるぞ!」

「追いかけてこないとコロスからな!」

「ちょ…おい!!」

「フン…ヒカヒナに懐かれたな」


ヒカゲとヒナタの遊びに付き合う大変さは
燐子が1番よく分かっているから
その役目を森羅に向けられて嬉しかったのか
嫌ってた相手なのに悪そうにニヤッと笑い返した。

森羅にヒカヒナが騒いでる様子を見て
燐子は詰所に入り紅丸を探していた。



「おい 若を見なかったか?」

「若なら上に行きやしたぜ」

「上?」

「おそらく紺炉中隊長の抑制剤を取り替えてるのかと
俺らがやりますよっつったんですが
気ィ使ってくれたみてェで」

「分かった」



燐子は隊員からそう聞くと
紺炉の部屋に向かい階段を上がった。