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燐子は紅丸を探して詰所の2階に上がると
紺炉の部屋から話し声が聞こえた。
「わざわざ若がやらなくても…」
「若い衆はようやく一息ついたんだ
こんくらい俺にもやらせろ」
「すんません…
抑制剤も少なくなってきたな
また灰島に発注しとかねえと…、!」
「痛むか…?」
「いえ…ひやっとしただけです」
「本当は紺炉…
お前が大隊長になるはずだったのにな…」
「ここは荒くれ共が集まる第7です
戦えない奴に大隊長なんざ務まらねェ…」
「……(紺炉中隊長…)」
バタバタ…!!
「あ!燐子が盗み聞きしてやがる!」
「盗み聞きだー!!」
「違えよ!今声かけようとしてたんだよ!!」
ガラッ!!
「コンロー!」
「ワカー!」
「ヒカゲヒナタなんだ、どうした?」
「あのクソボウズがヒカ・ヒナを喰っちまおうと
追ってくんだよ マジフザけてやかるせ」
「鬼ごっこしてやってんのに
クソボウズだとコノヤロー(汗)
もう炎の独楽見せてやらねェぞ」
「炎の独楽?」
「あいつ 足から火を出して
すげェクルクル回りやがんのバカみてェー」
「あれはブレイキン!ブレイクダンス!
バカじゃなくてカッコいいやつなの!!」
「悪イな第8の…
修理を手伝ってもらうばかりかチビニ人の面倒まで」
「チビじゃねェー つぶすぞコンロー!」
「あ…いえ…
子供の相手するの嫌いじゃないんで」
「子供扱いすんな
つぶすぞシンラー!!」
「ほら炎の独楽見せてやるからいくぞ」
「うるせェ!
ヒカとヒナにさしずすんな!!」
森羅はヒカゲとヒナタの背中を押して
部屋から出て行かせた
「で、お前さんはどうしたんだ?」
静かになると紺炉は次に燐子に声を掛けた
「若が上にいると聞いて…
抑制剤ならアタシが…」
「もう終わるから大丈夫だ」
「お前も修繕やってたんだ 少し休んでろ」
「へい…」
紅丸にそう言われて燐子は部屋を出て行った
「浅草の人間としか関わった事がねェからな燐子は…
他所もんがいて落ち着かねェのかもしれやせんね…」
「…ああ」
「然し第8の連中は..何か気持ちのいい奴らですね
他の消防隊とは毛色が違う…
俺たち第7に近い…調査の件協力してやっては?」
「お前が大隊長ならそうするか?」
「…………若!
あんたは強いだけで大隊長に選ばれたわけじゃない
第8の連中が協力してくれたのも若に一ーー…」
「わかってる
そのことは何度も聞いてる
ただ向いてねェんだ
俺は…人の上に立つのはよ……
ほら前を向け 包帯が巻けねェ
協力はする
第8の連中は嫌いじゃねェ」
「(若と紺炉中隊長…
まだあの日の大火災のこと気にしてたんだな…)」
「あ!リンコー!盗み聞きは終わったのかー?」
「アタシらにも聞かせろー!」
「盗み聞きなんかしねェよ!
用事が済んだから戻ったんだ!」
「燐子、さっきはその…」
「ヒカヒナを追いかけてたからだろ?
若が許したんならアタシも気にしない。
紺炉中隊長も筋が通ってんなら怒らない優しい人だ。」
「そうか…」
「シンラー!さっさと炎の独楽見せねェと殺すぞ!」
「さっきよりド派手にやりやがれー!」
「仕方ねェな(汗)」
「すっかり気に入られたな」
燐子がそういうと森羅は
自分と普通に話してくれるようになった事に
少し嬉しくなり笑みを浮かべて
地面に手をつけて足から炎を発生させ
上昇気流の勢いで回し始めた。
「きゃー!バカみてェー!!」
「どこがだよ!!」
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