妹には大好きなサーヴァントがいるらしい。アヴェンジャー、ジャンヌオルタ。彼女が召喚に応じてくれるのをずっと待ち続けているが、未だに叶わないでいる。
「ちょっとマスターちゃん。私が居るんだから、私は要らないでしょう?」
水着のオルタにこう言われても、
「や!あべんじゃの、ジャンヌおねーちゃん、よぶんだもん!」
風船のようにぷうっと頬を膨らませて、小走りで召喚陣の上へ立ちに行ってしまう。とあるカルデアからサポートに来てくれるジャンヌオルタにくっついて、そばを離れなくなることもしばしばだ。彼女が口に出して言わないだけで、迷惑をかけているんだろうなとも思う。けれど彼女と一緒にいる時のりつかは本当に嬉しそうで、その笑顔を見ると注意できない自分がいるのもまた事実だ。と言っても、りつかが大好きをたくさん振りまくのはそのジャンヌオルタだけで、彼女以外には両手をぶんぶん振るくらいだ、と最近気がついた。何か違うんだろうか?とりつか本人に聞いてみたところ「ジャンヌおねーちゃんは、つよーい!で、やさしーのこで、かわいいちゃん、なのよ!」と、惚気にしか聞こえない返答が返ってきた。お兄ちゃんよりも愛されていて悲しい。

今日もまた両手いっぱいにお菓子を抱えて、ご機嫌でゲートに向かうりつかの姿。ねーねこと巴御前が着いてくれてはいるけれど、一人で行かせるわけにはいかない、と慌てて二人の後を追った。