「音が白く光って見えた。
それだけで私は、自分という枠の内と外――すべてを、許してしまえたの。」


碓氷 璃桜(Riou Usui)

身長 162cm
黒髪ロング、青みがかった黒の瞳


お相手:千(ユキ)

謎めいたピアニスト。
おとなしい性格だが、ぱっと目を惹かれる魅力の持ち主。決して思い通りにはならない。容易く心を解いてしまう軽やかさと大胆さが時折、垣間見える。ついでにいうと、年齢不詳。


【いざなう音色】
ピアノとは、彼女にとって道連れそのもの。ほかには何も要らないくらい、すぐそばにあって、触れたところから浸透する。呼吸したり水を飲んだりするのと同じように、それはとても自然なこと。鍵盤に指をおいた途端、ふだんの控えめな表情はどこかへと失せ、流れていく旋律に身をゆだねる。その存在感は圧倒的で時として危うい。壊れてしまいそうなのに、奥の方で光が鮮やかに踊っている。ある種、独特としか言い様のない、たったひとりでなされる演奏。ピアニスト碓氷璃桜の音楽というのは、そんな類いのものだった。


【千璃】
他者を進んで心に入れることも、寂しさを埋めようとすることもなく、互いにひとりを生きている。
でも、ふと心に浮かぶのは、向こう岸に佇む相手のこと。気がつけばそこにいて、静かに指を絡める。最初からそうしていたかのように見つめ合い、まっさらな景色へ溶けていく。どこか一風変わった空気が、ふたりの間には漂う。その距離感は、ごく親しい友人でさえ、少し掴めないところがあるらしい。


【春の妖精】
伝説のアイドル ゼロのように遠い存在であり、零す溜め息はどんなものより近しい。それでも、何とあらわしたら良いか、異質には感じさせない雰囲気がある。たとえるなら、いつからか訪れていた春の吹雪。何もかも閉じ込めた重苦しい感情さえも、ふわりと舞い降りてはさらっていく。消えてしまいそうな儚さを持ちつつも、忘れがたいひと。