「周、いたのか」「いて悪いわけ?」「いや、別に。周に会えて俺は嬉しい」「そう。僕はアンタのせいで嬉しくない」「ふーん」

猫のように気まぐれな彼はまた、猫のように扱いづらい彼に寄り添って、「暑い」と自分から言った。まだまだ気だるけな暑さが猫たちを襲う。
「じゃ、早く離れろよ」
うざったいそうに鳴きますが、周はうんともすんとも言わず、まだ寄り添ったままです。
周は面倒くさそうにぼそりと呟く。

「アンタのことが時々分からなくなるよ………」

その言葉の意味に新海はこの時まだ理解できていなかった。

∴アンタに会った一瞬で恋に堕ちたよ