『ねぇ、快斗ってさ...怪盗キッドなの?』


「............は?」



何、いきなり。なんでコイツはこんな唐突に聞き出してくるのか。



俺は江古田、そんで愛しい恋人のコイツはあの名探偵と同じ帝丹高校に通う#名前#っつーんだ。
高校は違うけど運命の赤い糸?的な感じで、俺らはお近付きになってこうして付き合っている



─────の、だが。



「んなっ、何だよ突然...どーした?今日昼飯変なモンでも食ったか?」


学校帰り、#名前#と待ち合わせしいつものように手を繋いで帰宅している最中...
すぐ横にいるコイツがいきなり俺がキッドだ、なんて。唐突の質問に固まり、持ち前のポーカーフェイスも一瞬崩れそうになる。



『ち、違うもん!だって...ずっと思ってたけどやっぱ見た目がそっくりなんだもん...どうしても、キザな快斗にしか見えなくて、さ...』

「...キザな俺ってなんだよ......、ん?」


#名前#はそう言って少し顔を下に向けて呟いた
キザな俺と言われ苦笑するも、チラリと覗いた夕日に染まるコイツの顔は、夕焼けのせいでオレンジ色に染まっているが...頬がほんのり赤くなっているのが分かる。


(こ、これはキッドに対して赤くなってんのか...キッドにそっくりな俺に対してそうなってんのか...いくら俺がその本人でも、何故か妬けるぜバーロ...っ)



「...なーに言ってんだよ、知ってっか?世界には自分とそっくりな人間が何人かはいるって。つーか、何だよそんなにキッドが気になるのかよ」

『むぅ、それは知ってるけど...ただ#私#はキッドが快斗に物凄く似てるかもーって思っただけ、で.........わわッ...?!』





───ギュッ...!


これ以上問いただされたらキリがねぇ、それにいくら俺がキッドでもこの"黒羽快斗"本人以外の存在に赤面するなんて......ちと、お仕置きしてやらねーとな?

そう一人思って俺は、ニヤリと口角を上げては強引に繋いでる手を引っ張り#名前#を正面から強く抱き締めた。



『......ぁ、か、いと...ッ!?ここ、外......っ!』

...やべー、人目を気にしながら俺に抱き締められて顔を真っ赤に染めてやんの。
恥ずかしがってるトコも、ほんと可愛いやつ...


「...んなこたァどうでもいい。ただ、俺以外の"男"の事をあーんな頬赤くして語るなんて...その可愛い口、封じてやろうか?」

『......っ、え...えぇッ?!』



何がどうなってるのか、何を快斗をこんな違う意味で燃えてるのか#名前#は訳も分からず抱き締められたまま...蒼い瞳に見つめられ、綺麗な快斗の人差し指を唇に添えられて更に頬を紅潮させた







────ちょっと待って、神様...!
#私#はただ快斗がキッドなのかって聞いてみただけなのに、どうして彼はあんなに妖しく微笑む+メラメラしているのでしょうか。


キッドの話題を出したから?

キッドとは全く関係がないから、怒って...嫉妬、してくれてる?




様々な想像が頭の中で浮かび、ぐるぐる混乱する脳内...。
そんな中、#名前#は腕を引っ張られてズルズルと快斗の自宅方面へと連れられていくのだった......。