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「ルトゥ!」
咄嗟に僕ら奴の名前を叫んだ。2度目のバティスタとの決戦時に奴は自身を強化するため濃度の高いレンズを飲み込み半モンスターとなり僕らに襲いかかってきた。以前の同僚だったフィリアの説得は聞くようではなかった。バティスタの強さは以前の比ではないほど強く苦戦を強いられていた。不覚にも不意をつかれバティスタの一撃が僕に入るはずだったのだがその衝撃はなく、目の前にはグレバムの護衛についていた奴が僕を庇い血を流していた。
「ぐはっ」
「おいっ!」
流石の奴でも聞いたのか苦しそうにその場に倒れ込む。ルーティと僕はそこに駆け寄る。
「大丈夫?!ちょっと待ってなさいっ」
「必要ないよ。すぐ治る」
苦痛の表情の奴はルーティの言葉を拒否し、すぐにその場に立ち上がった。貫通したと思われる腹の傷は既に完治していた。その衝撃的な光景に皆は立ち尽くし驚いた。そして一番先に声を上げたのはバティスタだった。
「はっ!やっぱりお前も化け物だったか!しっかしこんだけ純度が高いとなると不死身か?もしかして結構年食ってんのか?」
「…」
バティスタの言葉の意味がどういうものなのか奴と僕はわかっていただろう、その重みを。怒りのままそれに剣を突き付け止めを指した。
「どういうことだよルトゥって」
「コイツは機密で神の眼でグレバムの仲間としてスパイをしていた、そして隠れていればいいものを僕を庇った」
そう、こいつらにはこれくらいの言葉で十分だ。たがこいつのこの行動が理解できない。ヒューゴの命令は奴にとっては絶対のはずなのに何故僕を庇ったかのか。
「そんな言い方、」
「現に弱い癖に出てきて、任務を放り出すなんて」
「へへー」
相変わらずヘラヘラした表情にため息をついた。
「傷は大丈夫なのか?」
仲間仲間とうるさいスタンが奴の側に近寄る。
「この体すぐ治るから大丈夫だよ!ほらねー」
奴は潔く自分の胸に埋め込まれたレンズをさらけ出しながら自分の安否を確認させた。
「すげーな!」
「?!」
スタンが奴の肩を叩きそう言う。奴は避難されることを思っていたのだろうな、驚いた表情をしていた。僕はイライラした。
「とりあえず唱術するから、傷あとみせなさい」
「ルーティだっけ?なんか肝っ玉だねー」
「どう言う意味よ!?ていうか余裕ね!」
「まーねー」
「アンタ、」
「ん?はじめまして?」
「あ、いや、ジョニーってんだ!よろしくな!!」
「僕はルトゥってんだ、よろしくー」
「どうしたんだジョニー」
「いや、ルトゥには姉がいたりするか?」
「…いないよ」
「そっか!変なこと聞いたな。代わりに俺の歌を聞かせてやるぜ!」
「わーい」
「「「「「餓鬼…」」」」」
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