家に着くなり、ビョリからの着信やメッセージで鳴り止まないスマホの電源を切ってベッドに倒れ込む。
知ってた。本当は全部分かってた。
ビョリがあの子の事をまだ好きなままでいる事なんて、とっくに気付いてた。
どうしても耐えられなくて、プライベートで2人きりで会うのだけは辞めてなんて言って。その時だって、分かったって頷いてくれたのに。
2人でカフェから出てくる所にたまたま鉢合わせてしまった。
きっと撮影の合間に少し寄っただけかもしれない、もしかしたら他のメンバーも居たかもしれない。
だけどいざ見つめあって楽しそうに微笑む2人を見てしまったら、私の心が壊れるのなんて簡単で。
愛してる、#name1#だけだよ、そんな単純な言葉が欲しかった。
嘘でもいいから、あの人の代わりでもいいから、愛してほしかった。
あの人を見つめる横顔に恋をして、あの人を見つめるビョリの瞳が好きで、たまらなく嫌いだった。
やっと告白して付き合えて、幸せだったのは私だけ。その間ビョリは、一瞬だって私の事を見てくれていただろうか。
そんな事、あるはずないのに。
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