トノサマン〜スタントマン編〜
「わぁー!ここがあのトノサマンを撮ってた英都スタジオ?!わ、あの話題になったさるまげどんがある!わ、わ、すごい……詩紋くん、ありがとう!もうなんか感激!」
「姉ちゃんが嬉しいなら…良かったよ」
「………」
「ユミヒコさん、好きな女性が楽しんでいるのにそのようなお顔はよろしくありませんよ」
「きゃあ!荷星さんだぁ!」
「おや、詩紋くんのお友達ですか?」
「は、はい!あ、あの、私ずっとトノサマンの、その、荷星さんの大大大ファンで……!親戚の子に勧められて、打ち切りになったあとに見始めてから__」
「………」
「………」
「シモン、ユミヒコさん」
「そうだったんですか!いや…きょ、恐縮です」
「はい!もうその時からずっと荷星さんの大ファンで……あ、こ、これにサイン貰えますか?!」
「もちろんですよ!トノサマンを応援してくれてありがとうございます、これからも楽しんでほしいです」
「…………」
「すごい勢いで走ってくるぞアイツ」
「見てみて弓彦くん!サイン貰っちゃった!別れるときに体幹すごいですね、鍛えてるんですか?って褒められちゃった!はぁああぁ………プロは歩き方で分かるんだって!鍛えてて良かったかも〜〜〜!」
「へぇ〜良かったな」
「ユミヒコさん、お顔」