ド三流ヤブレター
「おはよう相棒!……ん?その紙なんだ?」
「おはよう弓彦くん。んーと、手紙、かな」
「そのくらい見れば分かる!何が書かれてるんだ?」
「え、えーっと……」
「……あなたのことが好き、です……放課後、たいいくかんうら、にぃいいええええ?!?!?!」
「こ、これラブレターじゃないか!お、おまえ、不純異性交友だぞこんなの!」
「なんでラブレター貰ったぐらいで不純異性交友になるのさ」
「うわぁ、真っ白の封筒なのに、わざわざ名前のとこをズレないよう定規で線引いてる。えら〜」
「字からしてもよっぽど几帳面だよこの人」
「冷静に分析してる場合かよ!」
「お、お前、これ、答えるのか?!オレらのコンビはどうなるんだよ!愛と事件を天秤に掛けられたらお前は愛を取るのかよ!」
「うーん、まぁ愛を取るかなぁ…大切な人は死なせたくないし…」
「何にしたって断るよ。よくわかんない人とは付き合いたくない」
「…………あ、当たり前だろ!オレたちはこの学園で最強のバディになるんだからな」
「はいは…ってねえ、その手紙どうするの?」
「?、もういらないだろ」
「親父に要らない紙は残すなって言われてるからオレがちゃんとバッチリ焼却炉で燃やしてくるぜ!」
「(………足はっやいなぁ)」
「………ふああ、1時限目サボろー……」
手紙を読んでるときほぼ、背中にびったり付いてゼロ距離だったのでそれを見てた手紙の主はもう諦めてます