ハロー、ハロー、スプリング
「相棒〜!!お前、また入学式遅刻して!ダメじゃないか!」
「うう……電車がまた遅延したんだよぉ……朝はちゃんと電話一本で起きたじゃんか……」
「それに入学式は新一年生だけで、在学生は選ばれた数名のみなんだから別にいいじゃんかぁ……私たちは片付けだけなんだしさ」
「ゔ〜気持ち悪い……」
「おいおい……立てるか?」
「うぇ゙〜、弓彦くん体育館までおんぶ〜」
「仕方ねえなあ、ほら」
「よいっしょっと。結局、一年経ってもお前の電車酔い治らなかったな……朝はオレが起こしてるから起きれるようになったけどな!」
「そーそー、弓彦くんが朝が苦手な私にモーニングコールしてくれるようになってはや一年。早いね」
「お前と出会ったのもちょうどこの桜の木の下だったな!」
「……そうだっけ?」
「……う、ぅう、なんで覚えてねえんだよ!オレたちの伝説の第一歩なんだぞ!」
「あはは、ちゃんと覚えてるよ、ずーっとね」
「う、うっ……ホント……?」
「ホント、ホント」
「初めて一緒に解いた事件だもんね」
「そ、そうだよ。お前が入学式早々遅刻した日」
「しょうがないじゃん。色々あったんだからー」
「……あそこで弓彦くんと会ってなかったら、入学半日で学校辞めようかと思ってたもん」
「へへ、なんてったってオレはお前が都会に出てきて一番最初に出来た友達だもんな!」
「そうだよー。だから今年も毎朝、モーニングコールよろしくね?」
「当たり前だろ、学校に来るまで何度でもやってやるさ!」
君は太陽であり、海であり、風であり、花であり、空であり、一等輝く星である。私はそんな世界という君の影の下で今日も生きているのだ。