中退者
「あれ、もしかして牙琉くん?」
「おや、素敵なレディがこんなとこにと思ったら…久しぶりだね」
「こうして顔を合わせてお喋りするのは、学園以来かな?」
「うん、私は中退してるからね」
「ぼくは海外で検事になったけど、君はぼくの勘が正しければどこかの協力者といったところかな」
「うわ、さすが牙琉くんだね。冴えてる」
「おい、二人で何やってんだよ!」
「オレの執務室で大人しくしてろって言っただろ。せっかく資料用意してやったのによ!」
「……またイチリュウくんとセットで見るのも久しぶりだね」
「そんなハッピーセットみたいに言わないでよ」
「おいガリュー、人の相棒を取るな!距離が近い!」
「相変わらず仲がいいんだね。関係が続いてたことに驚きだよ」
「いや、弓彦くんがしつこく引っ付いてくるだけかな。今日は私からある事件の資料が欲しくて頼んだんだけど」
「なんだよしつこいって!疲れたらあんなに甘えてく」
「はいはい、資料ありがとう。じゃあね牙琉くん。もし仕事で会ったらよろしくね」
「もちろん。プライベートでも大歓迎だよ」
「プライベートでは絶対会うな!!不純異性交遊罪で逮捕するからなぁ!!!!!」
「そんな罪状ないよイチリュウくん」
牙琉響也と弓彦、別に仲悪そうとかは思えなかったので何となくこう呼びそうだなという愛称にしました。