尋問
「おい、相棒!」
「今からお前には尋問を受けてもらうよ!ムジュンがあったらオレが叩きのめすからな!」
「と、突然なに……?」
「今ここじゃなきゃダメ…?下駄箱だよ…?みんな見てるよ…?」
「お前、昨日の放課後はどこに居たんだ」
「聞いちゃいねーや」
「えーっと、昨日…?夕飯を買う為にスーパーに行って……」
「異議あり!」
「わぁ」
「それはおかしいぞ!お前、昨日は検事局のカフェテリアで男と話してただろ、白い髪の男と!」
「誰なんだよ!オレは見たんだこの目で!お前がそいつの前でその日の日替わりケーキ、モンブランを頬張ってるとこを!」
「……あー、検事局。そうだね。んー、なんて言ったらいいのかな」
「知り合い…?遠い親戚のような…お兄さんのような」
「なんでそんな汚すんだよ!なんなの、あのでっかい男は相棒のなんなの!」
「汚すじゃなくて濁すだよ。あの人は……難しいなぁ。簡単に言うと親戚の彼氏さん、かな」
「あの人、検事なの。今ね、身内の身辺調査してるんだ。ここ数ヶ月、実家で色々あったから」
「だから検事局にいたってことか?」
「そう。弓彦くんのお父さんにも聞けば分かるはずだよ。新人だけどすごく優秀な人だから」
「始めっからそう言えよな。パパカツでもしてるのかと思っただろ!」
「検事局で堂々とそんなことしないよ」
「……で、そんな言葉どっから覚えてきたの」
「え」
「そのパパ活ってやつ」
「私がそう誰かに疑われて吹き込まれたんでしょ」
「ぅ、え、えーっと」
「牙琉くんか」
「う!ち、ちが」
「とその周りの女子たちの影響か……」
「う、ううぅぅぅううううう!!!!」
「あ、尋問中でしょ!逃げるな!」
牙琉や静矢くんにもっと学生らしさを出したいんですよね。二人が出てくる話はいつもセリフや行動の学生らしさとキャラらしさの解釈で難産してます。