病室にて〜勉強編〜
「弓彦くん惜しい」「死後硬直は死後2〜3時間から顎や首の硬直から始まる硬化現象」
「でもこの問題の解、死後変化っていうのは死体現象とも呼ばれる死後硬直も含まれる死斑や死後凝血みたいな変化のことだよ」
「う、うぅぅ……また間違えた………」
「んー、ほら死んだあとに変化するから死後硬直、死後凝血っていうんだよ。死んだあとに筋肉や皮膚とか血が固まるよ!って覚えておけばいいと思うよ」
「ん、分かったよ。ありがとな」
「次来たときも全く同じ問題出すから、答えられれば大丈夫。確実にできることは増えてるんだしもっと自信持とうよ」
「おう!」
「……お前、なんか最近分厚い本ばっか読んでるな。明け方まで読んでたって看護師さん心配してたぞ」
「ん、あー……最近勉強し直してて」
「それでも夜はちゃんと寝ろよ!入院してんだぞお前!」
「ご、ごめん……」
「今まであんまり勉強とか本気でしたことなくてさ……考えることって疲れるし、ストレスだったから」
「だから弓彦くんに教えるときとか、弓彦くんのことだけで頑張って頭働かせてたし」
「お、おお…………」
「私は授業サボってもレポート出して、弓彦くんの面倒さえ見てれば先生は何も言わなかったし、弓彦くんはお父さんの圧力があったから何も言われないしさ」
「私らをちゃんとまともに見てくれてた先生なんて本当に一人、二人程度だったと思うよ」
「でもそんなんじゃだめだって、御剣検事や水鏡さんを見て思ったんだよね。私もまだまだ三流止まりだなって」
「オレに比べたらお前も二人に並んでるレベルだと思うんだけどなあ」
「万才さん……弓彦くんのお父さんは確かに凄かった」
「やっちゃいけないことをやっていたけれど、検事局長だっただけあるなあって思った。弓彦くんが尊敬する理由もちょっとは分かる。少しの間とはいえ、私もあれの下で働いてたって考えるだけで今は怖いけど」
「……本当は検事になりたいとかもう思ってなかったんだけど、ここまで来たら私も一流の捜査官にちょっとなってみよっかなって思ったんだ」
「………」
「オレは、出来ればもう危ないことしてほしくないんだけどな」
「……でも……うっ、ぅ、オレに、そんなこと言う権利ねえし……」
「ほら、すぐ泣かない」
「だいたい、弓彦くんだけが頑張るってなると私は里に帰らなきゃいけなくなるの。ニートになるし、もう学校に再入学しても卒業は出来ないし、親戚には毎日のように心配されてるから」
「でも、今は帰るわけにはいかないの。弓彦くんの為にもね」
「オ、オレのため……」
「そう!弓彦くんが一流になるなら、私だって一流にならなきゃでしょ」
「だからもう一回勉強し直すの!昨日、冥さんにも頼んでできる限り早く現場で働かせてもらえるようにってお願いもしてきた」
「うへぇええ、よりによって狩魔検事にしたのかよ?!?!!!なんで?!?!!御剣検事に面倒みてもらえばいいだろ!」
「楽な方より厳しい方がいいでしょ?ただでさえ私、怠け癖すごいし。冥さんにはアメリカでお世話になったし」
「あと御剣検事は都合のいいパパじゃないからね」
「ぅ、うう、すみません……」
「ま、それもこれも弓彦くんがいればなんとかなるかなって」
「退院したら、捜査コンサルタントとして現場でバシバシ働いてもらうから楽しみにしてなさいって言われてきたよ」
「そうさこんたる……何だって?」
「捜査コンサルタント。まぁ捜査に協力する専門家とか探偵みたいな感じかな」
「今はこういう形でしか無資格の私には協力出来ないから。ちゃんと正規の形でいつか一流になりたい、かな」
「ううう、ぐす、ぁ、相棒〜〜〜〜!」
「すぐ追いつくよ。弓彦くんのとこまで」
「だから置いてかれないように頑張って弓彦くん」
捜査コンサルタントがわからない方は、分かりやすく面白く描かれてる「ミス・シャーロック」をお願いだからご覧ください!!Huluにて2週間無料体験で余裕で2周できますよ!!(ただの宣伝)