女〜プライベート編〜



「弓彦くん」

「お、来たな相棒……おお、着物似合ってるな!綺麗で可愛いぞ!」

「ふふ、ありがとう。嬉しい」
「今年の検事・オブ・ザ・イヤーも御剣検事が受賞なんだね。すごいや」

「オレも3年後くらいには取ってみせるからな、見てろよ」

「ね、そのためにたくさん逮捕しないと」

「おう!」
「……あ、ミカガミだ」

「ごきげんよう。やはりご一緒にいたのですね」

「お前も来てたんだなミカガミ」

「ええ、御剣検事に呼ばれまして。先程、信楽弁護士にもお会いしてきました」

「信楽さん来てるなら私も挨拶してこようかな」

「ええ、ぜひ。」
「……ふふ、お着物とてもお似合いですわ!最初にお会いした頃とは別人のようです」

「えへへ、ありがとうございます!本当はミカガミさんみたいにドレスが良かったんですけれど、着物しか持ってなくて…弓彦くんに今日のこと教えられたのも2日前だったんで……」

「……ユミヒコさん」

「……はい」

「次から一週間前には必ず人の予定を確認するように。…女性は特に」

「は、はいぃ………」

「パーティードレスの新調なら、わたくしと今度一緒に選ばせてください」

「え、いいんですか?」

「ええ、ぜひ!いいお店を知っておりますわ」
「この前、頂いたお菓子のお礼とはいきませんが……シモンもあなたに会いたがっておりましたので、良ければ」

「あれは冥さんとアメリカに研修に行ったときのお土産なので全然気にしなくてもいいのに……でも、シモンくんには会いたいのでぜひ!」

「………な、なんかお前ら、すごく仲良くなってない……?あんなに法廷や現場ではバチバチしてるのに……」

「?」
「あれは仕事だからだよ。仕事が終われば別でしょ?」
「先週も仕事終わりにシモンくんとミカガミさんと三人でご飯行ったりしたし」

「え」

「シモンの撮影がちょうど終わって、裁判所の入り口で偶然お会いしたのでそのままご一緒にとお誘いしたのです」

「親子水入らずなのにって遠慮したんだけどね。二人ともすごくフレンドリーだからご一緒しちゃった」

「フ、フレンドリー……?」

「この前のオーディションでシモンがサスペンスに何話か出演することが決まったので…たくさんの方の意見が聞きたいらしく、それで大変盛り上がりまして……」

「ミカガミさんだけでも充分こと足りると思うんだけどなー」
「あ、そういえばこの前お借りしたドラマ、映画がやるって告知が今日の朝番組で出てましたね」

「ええ!シモンと主演女優の方がゲスト出演しておりましたので録画してありますわ」
「シモンは出演していないのですが、あのドラマには特別編も何本かありますので、またうちにいらして下さいませ。シモンも喜びますわ」

「ありがとうございます。お茶菓子でも持ってお邪魔するので、また美味しい紅茶淹れてほしいです!」

「ふふ、楽しみにしておりますわ」
「それでは、わたくしはこれで」

「はい、また今度!」
「……へへ、ミカガミさんのお家って娘さんがいても絶対楽しいと思うんだけどなあ」
「……………え、弓彦くんなんで泣いてるの」

「うっ、うっ……な、泣いてねえよォ!仲良しで良かったよ!!あとあんまり、ミカガミの子どもと仲良くしすぎるなよなぁ!!」

「仲良くして欲しいのかして欲しくないのかハッキリしないなあ……」