メイちゃんのムチムチ事件簿



「被害者は全身を打撲してますが、後ろから縄状のもので首を締められたことによって窒息しています。死因は窒息死と考えていいと思いますよ」

「フム、概要感謝する」

「さすが相棒!仕事が早くて、推理もバッチリだな!」

「………」

「それにしても、弓彦くんと研修に来て事件が起きるなんて御剣検事って意外と持ってますね」

「厶…何も言い返せないな……」

「近くに居合わせたカルマ検事と相棒も大概だと思うぞ?」

「うーん、否定できないや」
「凶器の縄状のものはそばに捨てられているロープで間違いはないかと。被害者の首に付いた跡とロープの形が一致しますから」

「………」

「……」
「な、なあ、ミツルギ検事」

「なんだね」

「さっきからカルマ検事、こっちを見ながらずっと黙ってるけどなんかあんのかな……」

「何か考え事をしているのではないか?」
「(そういえばいつもみたいにムチを振り回さないな)」

「以上が現場の痕跡になりますかね」

「………」
「別所からロープがもう一本」

「厶」

「お?」

「………へ」

「そう、先程同じ型のロープが発見された。被害者の痕跡も残っているわ」
「今調べてるものからは発見されなかった被害者のDNAが、こっちの縄と一致すればこちらが本物の凶器となるわ」

「え、ぇあ………」

「相棒?震えてどうかしひぎゃぁっ!!!」

「凶器がすぐそばに落ちていたからと他の捜査が疎かになっている!!楽をしない!!」

「な、なんでオレぎゃあっ!!」

「メ、メイさ、ごめんなさいぃ、ゆ、ゆるしわひいぃっ!!」

「フン、推理力はあるけれどまだまだ浅いのね」
「………一体!どこの!!甘ったれた!!学校の教育を受けたのか!知りたいところね!!」

「ひぃいっ!!ごめんなさぁい!!現場その他もろもろもう一回、見直してきますぅう!!」

「あ、相棒ぉおおぉお!!お、オレもぎゃああ!」

「あんたは重要参考人なのだから、ここに残る!!」

「(このじゃじゃ馬を師にしたこと、恐ろしく後悔するだろうな彼女は…………)」



大冒険、いつ絵本として発売してくれるのでしょうかね公式さん