事件file〜ステージの天使〜



「うーん、それで職場のお客さんとして来店して以来、SNSについで、家にまで付き纏われたり、同じグループのメンバーにまで被害が出るようになってしまったと」

「はい……」

「なるほど、悪質なストーカーなわけだ」

「そしてそんなストーカー被害を受ける今人気急上昇中の地下アイドルの彼女と同じ高校で友達だった私、ミクモちゃんが立ち上がったわけ!」

「わけ!じゃねえーよ!そういうのは警察に言えよ!!オレの執務室を使って話すなよ!」

「しょうがないじゃないですかぁ!そのストーカーどこまでもついてくるし、頼みの綱のシガラキさんは今、事件抱えてて出てますし!」
「それにイチヤナギさんは別に呼んでないですよっ!私は"私の"相棒に用があって連絡したのに、どうしてイチヤナギさんまでついてくるんですか!」

「お前の相棒じゃなくてオレの相棒な!!勝手に盗るな!」

「盗ってないですもん!元から私のですもん!!ぐるるー!!」

「な……!や、やんのかよ!!も、元からもオレのだからなぁ!!」

「うっるさいなあ〜〜〜もーー、アイドルちゃん困ってるじゃん。止めなよ、みっともない」
「本当に警察には言わなくて平気?やるからにはもちろんベストを尽くすけれど…私だとちゃんと力になれるか分からないよ?」

「警察に相談したら、メンバーにも迷惑がかかって今まで通り活動できなくなります…!アイドルを諦めるなら生きてても意味ないんです……!」
「あいつさえ……あいつさえ、いなければ…ううっ…す、すみません……!ちょっとお手洗いに…」

「あ、外出て左だよー!」

「なんでお前部外者なのにそんなに詳しいんだよ!なぁ!本当に引き受けんのかよ、あのアイドルのボディーガードとストーカーの撃退!」

「当たり前じゃないですか!困ってるんですよ!あの子!」

「オレは相棒に聞いてるの!!」

「私も初めてそういう依頼来たし、受けてみよっかなとは思ってるよ。まぁ、聞く話、問題はストーカーだけじゃないみたいだけど」

「うう、だってあの子、高校の時にモデルになりたいって上京してきて、無理なダイエットが原因で入院したこともあるから心配なんだもん……だから、少しは力になってあげたいなって!」

「マ、マジかよ……絶対ヤバイって……」

「ほら、今の私ってちゃんとした資格持ってるわけでもお金を貰ってるわけでも無いから。ボランティア、ボランティア!私と美雲ちゃんがアイドルと常に一緒にいればいいだけの簡単な仕事だし」

「さっすがー!話が早くて助かる!じゃ、早速今日の秋葉原のライブで護衛任務だね!」

「オッケー、よろしくね美雲ちゃん」

「う、ううう………本当に大丈夫なのかよ……」



どんだけ、色んなネタ使うねん恥ずかしくないんかお前って言われてもしょうがないんですが、この話の結末を知りたい方はぜひHuluにて配信中の「美食探偵」を見てください。本当、面白いんで見てください、お願いします。何でもしますから。