現場検証〜移動編〜
「御剣検事!もう一つの現場に向かうッス!」
「ここから電車で向かっても20分ほどか…」
「駅までも歩かなきゃ行けないからもう少しかかっちゃいますね。車ならかなり早く着けるのに……」
「ワハハハハ!オレたちがイチ早くパトカーで現場についてやるからな!行くぞミカガミ!真実のイチ番乗りも」
「御剣検事!このメット被ってください」
「厶」
「私のバイクで裏道から飛ばせば10分で着けるかと!今調べたら、車のルートはトンネル事故があったみたいで交通規制がかかってるみたいです」
「………え」
「わー、かっこいい!ハーレーですよミツルギさん!今度私も乗せてほしいなぁー!」
「へへ、ムカつく上司が新車で買ってくれたんだあ。今度美雲ちゃんも乗せてあげるね」
「やったー!へっへー!ゆびきりげーんまん!」
「めちゃくちゃ太っ腹な上司ッスね!かっけぇッス!自分と美雲ちゃんは電車で向かうから行ってほしいッス、御剣検事!」
「ウム、すまな」
「異議ありィ!!!」
「今度はなんだ」
「お、おかしいだろ相棒!!相棒の相棒に初めて乗るのは普通、相棒であるオレで相棒の相棒が………アレ?」
「………彼は学生のときからああなのか」
「彼なりに頑張ってるんですよ。ちなみに、この子の一番乗りは親戚二人を同時に乗せて山を暴れるように走ったので、御剣検事は三人目になります!」
「……交通違反になるから次からはやめたまえ」
「いーなー!私も海沿いを暴れるように走りたいなぁー!」
「絶対にやめたまえ」
「っつう訳でイチ早く現場に行きますよ!お先ー」
「ちくしょおおお!待てよぉーーー!!!ううう、おい!くるま!車飛ばして!」
「ユミヒコさん、先程も聞いたとおり交通規制のおかげでわたくしたちも電車で向かうしか術がございませんわ」
「ぅ、うわぁああぁぁん!!」
「なんか踏んだり蹴ったりですねイチヤナギさん」
「上に立ってもああはなりたくないッス」
なんでハーレーかっていうと、うちの夢主を灰原哀や峰不二子に並ぶいい女にしたかったからです。それだけです。