逮捕〜甘杉編〜

※拍手掲載小話



「うーん、稀華さんの話聞いてもイマイチ、優作さんがやったとは思えないんだよね。弓彦くんはそれでも有罪にする?」

「嫁がどう言おうとそれは嫁だからだろ」
「ミツルギ検事も言っていた通りオレは調査の上、真相を解き明かすだけさ」

「そっかぁ……」

「ま、もしも弁護側が証人を召喚するっていうならそれには応じるけどな」

「今回はスピーディーに召喚まで持ってかないと、逃げられちゃうかもだからね」

「そういうことだ」
「つうか、あの嫁の方から告白したのがちょっとびっくりだよな」

「きっかけがきっかけだからね、もう大好きなんだなってすごく伝わってくる」

「オレもお前に愛されてるからな」

「そうだよ」

「…………」

「…………」
「そこで照れるならそういうこと不意打ちで言わないの。一流でしょー?」

「それ関係ないだろ!!」