吐麗美庵


※3-3ネタ


「あ、弓彦くん。いらっしゃいませ!どうしたの?」

「お、お前ぇええ!な、な、なんだよ、その格好!スカート短すぎだろ!!」

「う、似合わないかな……店長にこれ着てお店を手伝うようにって言われて…あうう、ごめん、着替えてくるね。お目汚し失礼し」

「ちがあああう!!そんなわけ無いだろ!!世界一いや宇宙一可愛いに決まってんだろお前は!」

「うぅ……さっきもさ、来店したおじいさんにコーヒー出したら、もっと可愛らしい声は出せんのか!って怒られたし…店長には笑顔ともてなす心が微塵もないって言われるし…事件の捜査とはいえ、接客業は向いてないのかも私……」

「そ、そうか?さっきはすごく良かったと思うぞ?きっと、一流の可愛さと賢さを持つお前にアイツらがついていけなかっただけだろ!お前は接客も一流にすげぇ相棒だろうが!」

「うう…弓彦くんだけだよ、そんなこと言ってくれるの……」
「それで、弓彦くんはどうしてまたお店に来たの?ランチでも食べに来た?」

「オレを舐めるな!フレンチなんてもっと一流の店を知ってるんだからな。こんなゲロマズい店と一緒にするなよ」
「いやそれがさ、さっきここにあの店長の話聞きに来たときに検事バッジ落としちゃったみたいで探しに来たんだ」

「バッジを?それは困るね。うーん、さっき店内は鑑識が捌けたあとに掃除したばかりだから、見つけてないよ?」

「ま、マジかよ…外に落としちゃったのかなぁ…」

「いやいや、もしかしたら店長が拾って中に持ってってるかもよ?キッチン、もう一回覗いちゃおうよ。何故か今、店長いないし」

「えええ、さっき来たばっかだから無いだろ!」

「いやいや、意外とあるかもよ?こんなゲロマズいお店が続く理由はきっと何か他にあるかもだし」
「秘密の部屋とか出てきちゃうかも。ふふ、さあさあ、ご主人さま。VIPへご招待にございます!」

「ご、ご主人さま………!!う、うう、し、仕方ねえな!行くぞ!」

「はーい」



弓彦以外には、基本声も低くて小さくてあんまり笑わない夢主。恐らく外では生きていけない。