ホカホカ相棒飯



「なるほど、その勢いでブスーっといっちゃったわけだ」

「凶器のナイフにも、指紋がべったりだから間違いはないだろ」

「夫婦喧嘩かー。よくあるアレ、言われたのかな」

「よくあるアレ?」

「喧嘩の勢いで言う、実家に帰らせて頂きますってやつ」
「弓彦くんはいつもそう!大人になっても、しいたけ残すんだから!せっかく作ったのに!もうこんなの嫌、実家に帰らせて頂きます!……みたいな」

「…………」

「弓彦くん?え?!な、泣いて」

「ねえよ!し、しいたけはちゃんと食うから実家には帰るなよ!う、うう、この話終わり!」

「あはは、別にいいのに。私しいたけ好きだし。弓彦くんに嫌いなものがあっても嫌いにならないよ」

「う、そ、そうかよ…」