校外学習〜山菜採り編〜
「なんで山ってそば、うどんの店ばっかなんだ?」
「ぼくが知ると思うか」
「だよな!三流のシズヤじゃ分かんねぇよな!」
「………くぅ………っ!!」
「静矢くん、箸が真っ二つだよ」
「山のそばうどんはね、元々はそばう・どんなんだよ」
「そばう・どん?」
「漢字にすると蕎麦に鵜飼の鵜に丼ぶりの丼で、蕎麦鵜丼かな」
「そば粉を含んだ餌で育てた鳥を捌いて、特製のタレをご飯にかけて調理した鳥肉を上に乗せたのがものなんだよ」
「でも、いつの間にか時代が流れてくにつれ、伝わっていたのは蕎麦・うどんばっかりでその丼ものは消え去ってっちゃったんだって」
「そのメニューだって十三分に美味しそうなのに、なんでだよ!酷いじゃないか!」
「十二分だよ、それ。十分でいいと思うけど」
「時代の流れとは恐ろしいものだな」
「ね。まぁ嘘なんだけどね」
「「え」」
「単純に山の水が冷たくてキレイだから、その水で締めると味が引き立つからって言われてるよ」
「いや、二人とも大真面目な顔で真剣に聞いてくれるから面白くて、ちょっと嘘ついちゃった」
「なんだ、嘘なのか!相棒が言うから本当かと思っちまったぜ」
「フッ、ぼくは最初から分かっていたよ」
「そもそも一柳、お前はなんでもかんでも相棒とやらを信用し過ぎだ。ある日突然、裏切られでもしたらどうする」
「そんなこと相棒がするわけないだろ!な、相棒ー!」
「ねー、弓彦くん」
「ほらな!」
「なにがほらな!なんだ!!」
何かにつけて静矢零出したくなるのは空気の飽和です。あと可愛いから